yukinko
最新記事 by yukinko (全て見る)
- 【タビイク】ぼったくり…お値段がまったく違うヘナタトゥー - 2020年3月23日
- 【タビイク】ようこそインドへ!男女11人の初インド旅の始まり! - 2020年3月21日
- 【タビイク】ありがとう、いっぱい考えた旅でした。 - 2020年3月20日
【2017/03/29】
ゆきんこ@Delhi
世の中には悪い人がいっぱいいる。
旅行者を狙ってスリや詐欺、強盗をする人も世界中にいっぱいいる。それで生計を立てている人、それがその人たちの職業、そういう人がいっぱいいる。
でも、
悪い人が1人もいなくなるような世界を目指そう!!
って、残念ながらそんなこと無理だ。
だから私たちは自分が被害に遭わないように注意する。
自分の身は自分で守る、自己防衛するしかない。
今日から私がインドで聞かせてもらった犯罪被害を元に、インド旅で注意すべきことについて書いていきたいと思う。でもおそらくインドに限ったことではなく、旅で注意すべきことのヒントから重要な部分までここから感じ取ってもらえる気がする。
せっかくだから多くの人に見てもらえたらいいな。
【CASE1】ぼったくり旅行会社
インドで1番被害が多いのがおそらくぼったくり旅行会社で法外な金額でツアーを組まされるパターン。アグラのホステルで働いていたときも数組その被害者に会った。私も旅行中被害というか騙されたのはこれ。
きっかけはみんな同じ。
どうしたんですか??なにかお困りですか??
相手から声をかけられ、話をしているうちに旅行会社に案内され、どこかおかしいなと思いながらも最終的にはお金を払ってしまっているパターン。私はイケメンによるナンパだったけど笑 女性は気をつけてね。
この手口は有名なガイドブック『地球の歩き方』にも注意喚起のページがあるぐらい有名な手口。何年版かにもよると思うけど、私見てたやつなんて1ページまるまるこの被害について書かれているぐらい。
それだけ多くの人が被害に遭っているということ。
インドの中でも首都デリーは特にこの被害が多い。インドへやって来る人は玄関口をデリーにする人が多い。
デリー空港に到着。初めてのインド。”インド”っていう国自体にはなんとなく警戒心を持ってはいるけど、なんせ初めてだから右も左もわからない。初めての通貨、インドルピーの価値も曖昧。相場もわからなければ、金銭感覚が母国からインドへ切り替えられていない。長時間の移動疲れ、時差ボケで頭が通常に働いていない。
そんな状況の旅行者に魔の手が忍び寄る。
相手はプロだ。
インド初心者を狙う。
旅行会社へ連れて行かれて騙されてしまう人はインド到着後すぐの人がほとんどだ。
空港からプリペイドタクシー(行き先によってあらかじめ運賃が決まっていて前払い)に乗車、が目的地のホテルではなく旅行会社に連れて行かれるパターン、メトロに乗ってデリーの中心ニューデリー駅までやって来てホテルに向かう前にそこで声をかけられるパターン、いずれにしても大きな荷物を抱えていれば、その人が今どこかしらか到着したばかりというのは一目瞭然。
彼らは常にカモを探している。
大学生の男の子2人組、春休みのワクワクインド旅行。到着後旅行会社に連れて行かれ、タージマハルのあるアグラまでプライベートツアー(タクシーチャーター)を申し込む。
その額、50000ルピー(約85000円)
インドの物価、水1.5リットル=20ルピー(約35円)、ローカルレストランでの食事1食100ルピー(約170円)、ゲストハウスのドミトリー1泊400ルピー(約680円)、まあまあなホテル1室800ルピー(約1360円)…
私、デリーで1か月5万円で生活できます。
注:ビール飲み過ぎなければ。
50000ルピー=まあまあのホテル約2か月分の宿泊費と同等
矢印の先がAgra(アグラ)
デリー〜アグラ間は車で約3〜4時間、最速の列車で約2時間、はっきり言って近い。隣町って言っていいレベル。
いくらプライベートタクシーだからってあり得ない。
85000円なんてあり得ない。
たったの3〜4時間乗るタクシー、往復だとしてもあり得ない。
▼ニューデリー駅〜アグラ駅【列車】
SLクラス:170ルピー(約290円)
CCクラス(最速最強列車):700ルピー(約1200円)
※運賃は片道運賃。列車やクラスによって運賃変動。CCクラスがデラックスシートっていう感覚でOK。
▼デリー〜アグラ【タクシー】
1台4000〜4500ルピー(約6800〜7650円)
※片道運賃、普通車(5人乗り)の場合。
▼デリーアグラ間往復&アグラ観光付きタクシー【日帰りツアー】
6000ルピー(約10000円)〜
※普通車(5人乗り)の場合、ホテルピックアップあり。私が以前働いていたホステルで提供していた価格なので他は不明。目安にしてください。
上記の運賃を見てもわかる通り、デリー〜アグラ往復タクシーが85000円もするなんてあり得ない。
どんなに払っても15000円。
クソ旅行会社のクソヤロウども、たったの1組を口説き落としただけで7万円以上の売上。ちなみに、私がホステルで一緒に働いていたスタッフの子の1か月の給料、1〜2万円だよ。1か月の給料が!!
しかもこの子たちの被害はこれだけでは終わらなかった。
アグラに着いたところでタクシードライバーが「トランクが壊れて開かない、だからお前らの荷物が取れない」と言ったらしい。
普通に考えたら、へぇ〜、じゃ車屋でも行けば?って話だ。
ドライバーは彼らにトランクの修理代として20000ルピーを請求。
20000ルピー=約34000円。
へ?(゜◇゜)
お前なに寝ぼけたこと言ってんの??お前の車のトランク壊れたとか知らんし!!なんでこっちが払わなきゃいけないんだよ!むしろこっちは被害者だろ!さっさと荷物出してくれよ!!
って話だろう。
でも彼らは仕方なく20000ルピーを支払ってしまった。そしてアグラまで行ったのにお金がなくなってしまい、タージマハルも見ずにそのままデリーへ戻ってきたそうだ。
わかる。
みんな、いろいろ言いたいことがあるのはわかる。
なんで!?普通払わんでしょ!?
そんなこと言われて払う方がバカなんだよ!!
その気持ちもわかる。でも騙されているとわからずに、もしくは騙されているのかもと思いつつも払っちゃう人がいるんだよ。だから悪いヤツらが存在し続けてぬくぬくと巻き上げた金で生活してるんだよ。タクシードライバーはきっとコイツらなら払うだろうって思って言ってみたんだろう。それだけでドライバーはおそらく月給ぐらい儲けたわけだ。
原因と対策
原因①:ぼったくり旅行会社に行ってしまったこと
そもそもそんな旅行会社に行かなければ法外な料金でツアーを組む必要なんてない。行かなければいい。でもみんな行っちゃう。なぜか。答えは簡単、みんな連れて行こうとするからだ。ニューデリー駅、メインバザール、道端にいる人、タクシードライバー、トゥクトゥクドライバー、みんな旅行者をぼったくり旅行会社に連れて行きたい。彼らは旅行会社の従業員なんかじゃない。でも自分が連れていった客がお金を落としたら彼らはコミッションがもらえる。1日中カモを探してスタンバイしている客引きだけが敵じゃない、自分の仕事の傍らあわよくば旅行者をぼったくり旅行会社へ連れて行こうとしている人がたくさんいる。
私もぼったくり旅行会社で騙された経験から言わせてもらうと、彼らはマジで相当手強い。プロ集団。彼らのホームで彼らのやり口で全員で営業をかけられたら無傷でそこを出られないんじゃないかって思う。つまり、おかしいなと思いながらも結果お金を支払っているっていうこと。
仮に行ったとしても、ツアーなんて申し込まなきゃいいんでしょ??
じゃなく、
旅行会社には行かないでください。
ツアーとか普通に申し込みたいんだけど…、旅行会社で列車のチケットの手配をお願いしたいんだけど…もちろんそういう方もいるでしょう。どうぞ行ってください、ちゃんとした旅行会社へ。自分の足で。
ポイントは“自分の足で”というところです。
旅行会社は誰かに連れて行ってもらう場所じゃない
これは絶対に覚えておいてください。
誰かに連れて行かれる旅行会社は全部ぼったくり旅行会社と思っていいです。ちょっと乱暴だけど、いっそそのぐらい思ってた方がいいです。ちゃんとした旅行会社は客引きなんてしないから。外で営業をかけて人を引っ張ってくるとかしないから。
もう1度言います。
誰かに連れて行かれたら、そこはぼったくり旅行会社です。
対策⇒誰かに案内されては旅行会社に行かない
※これはデリーに限ってだけど、デリーのぼったくり旅行会社は“コンノートプレイス”という場所に集中しています。ショッピング、レストラン、銀行、スタバ、マクドナルド、なんでもあるから普通に観光として足を運ぶ人も多い場所。でもここは注意が必要。なんかしら世間話的な感じで話しかけてきて最終的に”コンノートプレイス”というワードを出すやつが多い。こういうヤツ、普通にいるから気をつけてほしい。
“コンノートプレイス”
覚えておいてね!!絶対だよ!!約束だよ!!
さて。
じゃあインドでどうやってちゃんとした旅行会社を探せばいいの?ぼったくり旅行会社との見分け方は??
そうですね、次に移りましょう。今日の学びはもう1つですよ、頑張って読んでね!!
原因②:相場観がなかった
彼らがなぜそんな高額を支払ってしまったか。ここは聞いていないからあくまでも私の予想の話になるけど、きっとインドにおける50000ルピーというお金がどれくらいの価値かわからなかったんじゃないかと思う。もし知っていたら、
え??高くね??
ってなるでしょう。
さっきも書いたけど彼らはプロだから、こちらの「は?高いし!」なんて想定内。それからのあの手この手がハンパない。相場を知っていたからといって、高いとしっかり反論したからといって逃げ切れるとは限らないけど。っていうか、間違いなく高い!なんて一言で終了することはないけど。
でも相場を知っていたら少なくとも言い値を払わされることはない。
そして、知らずにぼったくり旅行会社に入ってしまったとしても、相場を知っていたら法外な料金を提示された時点で気づける。ここ、ぼったくり旅行会社だな、と。
相場を知っていたらこのドライバー言ってることおかしくね?ってことも容易に判断できたはず。車のトランク開けるのに34000円!?コイツバカじゃん、って。
対策⇒入国前にその国の物価を知っておくこと
私も世界一周中にそれを調べずに失敗したこともいっぱいあるけど、これはとっても重要なことだと思う。その国で数日過ごして乗り物に乗ったりレストランで食事をしたりすれば相場観ってつくけど、入国したばっかりの時はそんなの調べておく以外に知るすべないからね。だから狙われるんだけど。提示された料金が正当な料金なのかあきらかにぼったくってるのか、相場を知らなかったら判断もできないし、交渉もできない。
なんとなく高い気がするな…それ高いよ!安くしてよ!って交渉することがあるかもしれないけど、相場を知らずにする値交渉は交渉じゃない。交渉ごっこ。
だからガイドブックやインターネットで相場を調べておくことはとっても重要だと思う。別にいくら払っても構いませーん。って人はいいだろうけど、そんなことないでしょ??
いくつかだけでもいいと思う。
今回のケースで言ったら、もしもアグラに行きたいなら、私はネットで”デリー アグラ 列車 運賃”とか検索しておくかな。それを知っていればもし誰かがタクシーを勧めてきてタクシーの相場なんて知らなくても、列車でいくらなのにいくらタクシーでも高くない?とか、これぐらいなら払ってもいいかな?とか、判断ができるでしょ??
さっきの質問、ちゃんとした旅行会社はどうやって探す??
●ガイドブックに載っているところ
●ホテルのレセプションで教えてもらったところ
これが1番いい気がする。ただし、インドはニセモノも多く存在するし、地図を見ながらそこを探していると、親切風な誰かが声をかけてきてしれっと近くのぼったくり旅行会社に連れて行くケースもあるからそれも気をつけなきゃだよ。それはまた次回書くけど。
いずれにしても街を歩いていて行き当たりばったりで旅行会社に入ったとしても、相場を知っていたらまともなところかそうじゃないかはすぐにわかるでしょう。もしも相場を調べるのをうっかり忘れて出かけちゃったとしたら、最低でも2軒、できれば3〜4軒聞いて比較すること!そうすればだいたいの相場がわかるし、明らかに金額おかしいところは却下できるでしょう。
その国の相場を知らずに、その通貨の価値も知らずに財布からお金を出さないこと!!
長くなっちゃったね。今日のまとめ!!
忘れないでほしいこと。
■旅行会社は誰かに連れて行ってもらう場所じゃない
■その通貨の価値も知らずに財布からお金を出さない
インドの治安について詳しくまとめました。
犯罪被害に遭わないためにもぜひご覧ください。
注:私のもう1つのブログ「YUKINKOBLOG」へと移動します。
【必読】インドは治安が悪い?危険?安全対策のために知っておいてほしいこと
【必読】被害者にならないために知ってほしいインドでよくある犯罪手口とその対策
1日ワンクリック(‘∀’●)
応援クリックをお願いします!!
↓ ↓ ↓
今日もありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ
=お知らせ=
夏のタビイクの先行申込受付中です!!
タビイクLINE@に友達登録をされた方限定の先行申込らしいよ!〜4/28までだって!!
その他のタビイク情報も最速で受け取れちゃうからぜひ♪
ゆきんこは夏のタビイクもインド引率を担当させていただきます!
皆様、夏は激暑のインドでお会いしましょう( ´ ▽ ` )ノ
こんばんは。インドに行きたくて、現在調べている最中です。
こういう記事、すごく必要です!!書いてくださってありがとうございます!!
「地球の歩き方」「ガンジス川でバタフライ」や、「インドなんて二度と行くか・・・」を読んで予習していますが、ゆきんこさんの記事を読んで、もっともっと注意しないといけないなと思いました。値段の相場を知るって大事ですよね。ありがとうございました。
服部尚美さん
こんにちは!そしてそう言っていただけてすごく嬉しいです!
手口さえ知っていれば防げるであろう犯罪は多いはずなのに、知らずに来て騙される人が後をたたないのが現状です。
この記事はインドへいらっしゃる方全員にご覧いただきたいと思っている記事なので、服部さんがこの記事を発見してくださったこと、嬉しく思います。
犯罪の手口を知って対処すれば、あとは底抜けに明るくフレンドリーなインド人たちばかりです!ぜひ安全に楽しくインド旅をしてくださいね(≧∀≦)