被害者現る。デリーで絶対に行かないでほしい場所。

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yukinko

インド在住の旅ブロガー/ライター。 世界一周ひとり旅を含めこれまで訪れた国は70か国、350都市以上。2016年よりインドへ移住。このブログはインド生活や日々感じたことを思うままに書き綴っている日記ブログです(≧∀≦)

【2016/11/01】

ゆきんこ@Agra

 

夜、1人の男性客がやってきた。ドミトリーを1泊だけ予約をしていた人だ。

 

今日はどこから来たの?

 

デリーだよ。

 

列車で??

 

そうそう。

 

パスポートのスキャンを取りながらたわいもない話をする。

 

30代半ばぐらい、大きなバックパックを背負ってデリーからやってきたという彼の名はトロイ、オーストラリア人。

 

予約は1泊で間違いない?このあとは??どこに行くの?なんて聞いたら、ちょっとおずおずと、明日のバラナシ行きのチケットを確認してほしいんだけど…と、彼は1枚の列車のチケットを出した。

 

それを見たオーナーが言った。

 

これはバラナシ行きのチケットじゃないよ、どこで買ったの?列車の駅??

 

そのチケットはアグラ〜バラナシ行きのチケットの最下級のチケットとも言えるチケットで、まずアグラ発じゃなく、アグラからタクシーで1時間ほどかかるところにある駅から出発する。アグラ〜バラナシはとっても人気の路線で、そもそも入手困難なチケットだから、人によってはどう考えても不便なその駅発のチケットを買わざるを得ない場合もある。でもこのチケットはバラナシの方もバラナシ駅から15キロだか20キロだか離れたところに停まる列車らしく、彼はそこからトゥクトゥクかタクシーでバラナシまで向かうことになる。

 

え!?これバラナシ行きのチケットじゃないの!?

 

シット!!

 

え?知らなかったの??

 

で、どこでこのチケットを??

 

デリーのコンノートプレイスの旅行会社で。

 

(((( ;°Д°))))

 

デリーの、

コンノートプレイスの、

旅行会社で!?

 

瞬間思った。

 

 

騙されたな、この人ヽ( ̄д ̄;)ノ

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

※コンノートプレイスはデリーの新市街にあるショッピングエリアで、様々なショップやレストラン、カフェ、銀行、両替、などが集中する観光スポット。

 

オーナーの顔を見ると、ゆっくりうなずいた。

 

やっぱりヽ( ̄д ̄;)ノ

 

聞くと、デリーからアグラまでの列車のチケット、アグラ(もどき)からバラナシ(もどき)の列車のチケット、バラナシ(もどき)の駅から宿までの送迎、バラナシの宿、すべてひっくるめて12900ルピー(約21500円)を支払ったそうだ。

 

は!?12900ルピー!?

 

デリーからここまで来たチケット見せて!!

 

せめていいクラスのシートで来ていてほしかった。

 

が、彼のシートはSL(スリーパー)クラス、というノンエアコンの下のクラスのチケット。

 

デリー→アグラ間、170ルピー。

 

ここまで来るのに、12900ルピーの内、たったの170ルピー。そしてもう1つのチケット、アグラからバラナシのチケットもSLクラスでたったの355ルピー。

 

つまり、列車のチケットだけで12900ルピー(約21500円)中、525ルピー(約880円)。

 

支払った21500円の内、列車のチケット代はたったの880円。

 

ひど過ぎる。

バラナシから離れた駅から宿までのタクシー代、そしてバラナシの宿を多く見積もったとしても3000ルピー。

 

彼は10000ルピー、約16000円もぼったくられたのだ。

 

16000円か、そう思わないでほしい。

ここでは10000ルピーで私の働く宿のドミトリーに1か月弱泊まれるぐらいの金額だ。

 

事実を知り呆然とするトロイ。でも彼もどこかもしかしたらみたいな気持ちもあったんだろう。

すぐに申し込んだ旅行会社の控えを取り出し電話をかける。

 

まともに対応してくるわけがない。こちらはもう旅路の途中だ。アグラからデリーの旅行会社に電話をかけたところでクソ旅行会社の逃げ切り勝利は目に見えている。

 

彼は今日デリーの空港に到着したと言った。その彼がなぜコンノートプレイスの旅行会社に行く必要があるのか。デリーのことを知る人はわかると思うけど、デリーの空港に到着してアグラまで移動をするその動線にコンノートプレイスという場所は存在しない。いや、存在はするか。寄る必要がまったくないのだ。

 

なぜ彼はコンノートプレイスに行ったのか。

 

本人の意思ではなく、タクシーの運転手に連れて行かれたのだ。しかも、空港のプリペイドタクシーに。プリペイドタクシーとは行き先によって運賃が決まっているタクシーのこと。

 

ぼったくられる心配がないのがいい。

 

って、これ間違えだった。

 

タクシーの運賃はぼったくられない。

 

これが正解だ。

 

トロイの話はこんなことだ。

空港からプリペイドタクシーに乗った。今日中にアグラへ移動したい彼はタクシーの運転手にバス停までお願いした。が、バス停に行ってももうバスがないだかチケットが売り切れだか言われ、列車もどうのこうのだからってわけわかんないことを言われて結局コンノートプレイスの旅行会社に連れて行かれたらしい。彼的には今日中にアグラに移動しなきゃなのにチケットがないとかなんか急かされるようなことを言われて焦ってしまったようだった。

 

コンノートプレイスの旅行会社にぼったくられる人が多いらしい。

 

とある有名なガイドブックにもわざわざ被害報告が掲載されていて注意喚起されているぐらいだし、、、

 

まあ、私も同じところで騙されましたし?笑

 

なんだか他人事とは思えなかった。

 

トロイは多分おっとりのうっかりさんで、とっても頼りない。なんだったらまた騙されそうなぐらい。彼に否がないとは言えないのかもしれないけど、なんともひどい。

 

彼は355ルピーで買った(知らずに買わされた)明日のバラナシ行きの列車のチケットを捨てて、明日デリーに戻るべきか悩んでいた。彼が支払った金額は12900ルピー。全額戻ってくることはないだろうけど、電話じゃ埒が明かないし、1度デリーに戻って警察に行って被害報告をしてお金を少しでも返してもらうように動いた方がいいんじゃないか。それと引き換えに無駄にする355ルピーのチケットなんてたいしたことじゃない。

 

が、彼は悩んだ結果最終的にデリーに戻ることはやめた。

 

何度か電話のやり取りをして、もうクソ旅行会社を相手にしてもどうにもならないことを悟ったと。そして身の危険も感じるということ。このまま支払ったお金のことは忘れて、旅を続けることを選択すると言った。

 

悔しかったけど、賢い選択のように感じた。

 

残念ながらデリーへ戻ってもきっと嬉しい結果にはならなかっただろうと思う。私はそれも経験済みだし笑

 

出発直前になってさっきまで手に持っていたチケットがないと言い出してポケットからマネーベルトからリュックから全部ひっくり返して探すドタバタ劇を繰り広げてトロイは去って行った。頼りない…(ーー;)

 

しっかりしてよ!!トロイ!!もう35歳なんだから!!

 

この先の彼の旅がどうかどうか安全でありますように。

 

そしてどうかどうか悪いヤツが彼を見つけませんように。

 

彼を見送りながらそう思った。

 

皆様、ガイドブックなどを含めかなりアナウンスがされていると思いますが、私も騙されたし、いまだに騙される人が後を絶たないので、ここに改めて書かせてもらいます。

 

デリーのコンノートプレイスにある旅行会社には絶対に行かないこと。

 

もちろんそこにあるのは詐欺を働く旅行会社だけではないですが、誰かに連れて行かれるところは間違いなくぼったくりクソ旅行会社です。彼らは百戦錬磨のプロです。素人の私たちがかなうわけがないのです。

 

インドに到着したばかりでなにもわからない状態でチケットが売り切れだの時間がないから急がなきゃだの色々一気に言われたら冷静な判断なんてできずに相手のペースに巻き込まれて騙されるのは目に見えています。

 

デリーの空港のプリペイドタクシーにもご注意ください。彼らの中には旅行会社の客引きもいるのでしょう。指定した場所以外のところには行かせないことです。

 

今後少しでも騙される人が減り、ぼったくり旅行会社の儲けが減りますように。

 

デリーのコンノートプレイスの旅行会社!!

絶対に行っちゃダメだからね!!!!!

 

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