タージマハル難民。

タージマハル難民。
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yukinko

インド在住の旅ブロガー/ライター。 世界一周ひとり旅を含めこれまで訪れた国は70か国、350都市以上。2016年よりインドへ移住。このブログはインド生活や日々感じたことを思うままに書き綴っている日記ブログです(≧∀≦)

【2016/11/09】

ゆきんこ@Agra

 

明日から国の高額紙幣、500ルピーと1000ルピー札は使えません。

 

なんていう突然の仰天発表から一夜明けた。

 

気が重かった。普通に宿泊費を支払おうとする人に、

 

あ、今日から500ルピー札と1000ルピー札使えなくなったんですよ。ごめんなさい(*°∀°)=3

 

なんて言えなーーーい!!

 

 

朝レセプションに行くと、ボードに“500ルピーと1000ルピー札は受け取れません”という貼り紙がしてあった。

 

仕事早いじゃん。こういうところだけヽ( ̄д ̄;)ノ

 

 

そしてチェックアウト&チェックインは予想通りもうパニックパニックだった。何も知らずに支払いをしようとする人に、仕方なく伝える。

 

 

今日から高額紙幣が使えなくなった。

 

と。

 

みんな超驚いて、え?え?え?どうすんの!?となる。当然だ。

 

とりあえず私のホステルはクレジットカードでの支払いが可能だ。だから、そっか、じゃあ一旦ここはOKねって言って宿泊費をカードで支払う人もいれば、500ルピーとか1000ルピーで支払わせてよ!だってあなたたちはいずれ両替できたりするんでしょ??私たちは旅行者だしどうにもならないじゃない!っていう人がいる。

 

おっしゃる通り。

 

そしてチェックインの人たち。

 

到着して、慌てた様子でレセプションにやって来て、500ルピー札を出してきて、

 

これ両替できる??今トゥクトゥクのドライバーにお金支払おうと思ったら使えないって言うけど本当のこと!?ドライバーが外で待ってるんだけど!どうしたらいいの!?

と聞かれる。

 

はい、残念ながら今あなたが握りしめているお金が使えないのは事実です(ーー;)

 

突然のこと過ぎて朝の時点では知らない人が多かった。私もここにいないで一人暮らしでもしていようもんなら昨日の時点で知ってるっていうことはなかっただろう。まあ前日に知ったとしても特にできることはなかったわけだけど。

 

私たちは今まさに困っている人を前に両替を引き受け、案の定ソッコーで手持ちの小額紙幣がなくなった。

 

終わった。もうどうにもしてあげられない。今日は混雑を避けるため銀行も閉まっている。

 

 

ここでは大事な大事な問題がある。

 

タージマハルの入場料だ。

 

Agra(アグラ)は有名なタージマハルのある町。

当然みんなタージマハルを見に来る。なんだったらインド旅行のハイライトと思っている人も少なくないだろう。

 

そんな旅行者に突きつけられた問題。

 

タージマハルの入場料1000ルピーを100ルピー札10枚で払ってください。

 

って、難易度高過ぎ!!!!!

 

タージマハルの入場料は1000ルピーもするのに、現金でしか払えない。今の状況では酷過ぎる。おかげで宿はタージマハル難民でいっぱいになった(((( ;°Д°))))

 

タージマハルのチケットはオンラインで購入可能だけど、ここが超問題!!列車やバスのチケットもそうだけど、インドではなぜかインドで作られたクレジットカード以外でオンライン決済ができない(一部そうじゃない場合もあり)。

 

つまり、

 

1000ルピー払わなきゃ入場できない外国人旅行者はオンラインでチケットを購入することはできない。

 

入場料がたったの40ルピーのインド人はオンラインで購入できるのに!!

理不尽過ぎるー!!!!!

 

 

途方に暮れる旅行者の皆様。

 

タージマハルの入場料を現金で払えるほど100ルピー札を持っているわけもなく、オンラインでチケットを購入することもできない。

 

 

 

絶望的ヽ( ̄д ̄;)ノ

 

なにもしてあげられないのがもどかしかった。なんか策はないの??って言っても、どうにもできないよって言われて、せっかくここに来ているのにあまりにも可哀相すぎると思った。

 

が、午後から突然タージマハルのチケットは旧札での支払いが可能になった。緊急対策と言った感じだろうか。そして列車のチケットの購入も旧札の使用が可能だった。が、ここでも問題。宿から列車の駅まで行くトゥクトゥク代すら払えない人もいた。

 

でももっと最悪なのは旧札すら持っていない人。

 

例えばこんな人だっている。

 

財布の中にもう300ルピーしかない。明日ATMでお金おろさなきゃな〜なんて普通に思っている。次の日、すべての銀行、そしてATMがクローズ。手元にはわずかなお金。幸い私たちのホステルにはレストランが併設されていて、そこの支払いも宿泊費と合わせてカードで支払うことが可能だった。だから飢えることはない。でもせっかく来たのにどこにも行けない。入場料もトゥクトゥク代も払えない。

 

両替を探し歩く人も多くいたが、足元見られまくりで、レートがえげつないと言ってみんな帰ってきた。

 

私は1番お金をかけずタージマハルを満喫できるであろうサンセットボートツアーに何人かのお客さんを連れて出かけた。

 

img_1024

ボート乗り場までは歩いて行ける。

 

img_1021

そしてボートには100ルピーで乗れる。

 

でもこの100ルピーも今はとっても貴重過ぎるお金だ。みんななけなしのお金でボートに乗っている。タージマハルを見るために。

 

img_1023

今日はキレイな夕日が見れた。

 

ボートの上からはタージマハル越しにきっともっとキレイな夕日が見えているだろう。

 

よかった、せめてキレイな夕日を見てもらえて。

 

穏やかに流れる時間。

 

でも明日もきっと大混乱。

 

 

 

 

インドー

 

 

 

 

やり過ぎだって!!!!!

 

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今日もありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ

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