クソ旅行会社の被害者、再び現れる。

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yukinko

インド在住の旅ブロガー/ライター。世界一周ひとり旅を含めこれまで訪れた国は70か国、350都市以上。2016年よりインドへ移住。このブログはインド生活や日々感じたことを思うままに書き綴っている日記ブログです(≧∀≦)

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【2016/12/13】

ゆきんこ＠Agra

僕たちのメールまだ届いてないかな？？列車のチケットをプリントアウトしてもらいたいんだけど…

声をかけられたのは今日2度目だった。

あ、確認してみますね！

私はすぐにホステルのGメールのメッセージボックスをチェック。

届いていないみたいです。メールアドレスって合ってますよね？？

いや、僕から送るじゃなくて、とある旅行会社から送られてくるハズなんだけど…ここのメールアドレス教えたから…

ん？？どういうことだ？？

宿では飛行機、列車、バスのチケットのプリントアウトを頼まれることがよくある。ゲストが自分でネットで買った時とか。そんな時は宿のメアドにチケットのPDFを送ってね、もしくはメッセージを転送してね、って伝える。

が、この人たちは旅行会社から送られてくるという。

え、なんで？旅行会社で買ったなら普通その場でチケットくれるはずじゃん？なんでわざわざここにメール送ってくるとか言ってるんだろ。おかしくない…？？

どうしよう…今日の夜の列車なんだよ…

え！？今日の夜！？

この時すでに午後3時過ぎ。

どこ行きの列車ですか？？てゆーかどこの旅行会社でチケット買われたんです？？

バラナシ行き。デリーで買ったんだ。

デリー？え？列車の駅で買われたんですか？？

いや、ATMにキャッシュが入ってなくて現金がなかったから列車の駅ではチケットが買えなくて、だから旅行会社に連れて行かれて…ここなんだけど。

男性がA4サイズの1枚の紙を広げて見せた。

上からずらりと12/●デリー〜ジャイプル、12/●ジャイプル〜ジョードプル…と日付けと地名が手書きで書かれている。

見覚えのあるこの感じ…

この人たち！！絶対騙されてるー！！！！！

これデリーのどこの旅行会社ですか！？

絶対コンノートプレイスだ。絶対そうだ。そうに違いない！！

コンノートプレイスはデリーのとある場所の名前。悪徳旅行会社がいくつもあって、そこで騙される旅行者が多い。そのことは前に少し書いたからもしよければそちらの記事を→http://yukitabi55.vivian.jp/2016/12/06/被害者現る%E3%80%82デリーで絶対に行かないでほしい場/

彼らはドイツ人カップル。デリー空港に着くまでインドで高額紙幣が使えなくなった事件を知らなかったらしい。こういう人結構多い。私も多分旅行中だったら知らないで来た気がする。

彼らは空港で1時間以上並んで持っていたユーロを少しだけ両替してなんとかニューデリー市内へ。列車のチケットを購入したいがATMが空いておらず、現金がまったくない。ATMを探し求めて駅をウロウロしていると、駅職員に声をかけられたそう。

今は新紙幣が追いついていないからATMに全然お金が入らなくて現金の入手が困難なことを説明され、じゃあチケット買えないしどうしよう…って途方に暮れているところをその駅職員が助けてくれたらしい。首からは社員証をぶら下げていたらしい。

ヤツは完全に駅職員なんかじゃない。

駅職員を装ったクソヤロウだ。

インドに到着したばかりでなにもわからない観光客を狙った詐欺クソヤロウ！！！！！

そいつは彼らを旅行会社へ連れて行ったらしい。彼らは到着したばっかでどこに連れて行かれたかわからないと言っていたけど、私はわかる。きっとコンノートプレイスだ。

クソ旅行会社のクソヤロウは例によって、彼らのインド滞在日数や希望を聞き、全日程の移動、時には宿泊場所までもをガッチリ組む。そしてトータルいくらだって言ってそんなにかかるはずもない高額を請求する。

彼らが支払ったのは45000ルピー(約76,000円)。14日間2名の金額。1人38,000円。

彼らの移動、列車のクラス、内容を見るとあり得ない。そんなにかかるわけない。

彼らもさすがに怪しいと思ったらしい。でも一方でもう仕方ないかなとも思ったそうで。だってお金がなかったらどこにも行けないし、この先2週間現金の入手ができなくて移動ができないとかそんなことになるぐらいだったら、多少高くても煩わしさを回避してここでクレジットカードで全部購入した方がいいんじゃないかという判断だったそう。

でも彼らは今まさに煩わしさと闘っている。

しかもこれが初めてじゃないらしい。

彼は不満が爆発したのか、一気に私に話をした。

申込みの時にもらえたチケットは3枚だけで、それ以降の移動は何度も何度も電話をかけてやっと移動できることになったらしい。ここアグラへ来る列車もキャンセルになって、別のチケットを手配してもらうまでにもさらに超時間がかかって、次はバラナシ行きのチケットが届かないなんていうことになっちゃってる。

今日の夜の移動なのに！

悲惨過ぎる。

彼らは支払った金額は高いかもしれないけど、それには納得していた。実際に今アグラですぐに現金が手に入るかというと、まだATMが開いたり開かなかったり。全部のチケットを一気に手配してカードで支払えたんだからいいかって。

でもその後が無責任過ぎる。

この人たちから散々儲けたんだからせめて仕事はきっちりしろよ！！それが礼儀だろ！？

って思うけど、犯罪者になにを言ってもしょーがないか。

だってムカつく。ひど過ぎる。

彼らは支払った45000ルピーはもういいって言ってるけど、45000ルピーなんてここで働く子たちなら1か月の給料5人分だよ！？ぼったくりもいいとこじゃん！！！！！

くそー

とにかく彼らは今日の夜移動するんだから、なんとしてもそれまでにバラナシ行きのチケットを入手しなきゃー！！これはもうサチンに対応してもらうしかない。

サチン！大変なの！！彼らを助けて！！

そう声をかけると、

Don’t worry Don’t worry…

そう言ってすでにテンパりかけている私のところへゆっくりとやって来るサチン。

いつもなにが起きたか聞く前にDon’t worryとか言っちゃうサチンに、今どう考えてもDon’t worryじゃねーだろ！って時に平気な顔でDon’t worryって言っちゃうサチンにイラッとしたりするけど、たまにそのDon’t worryがモーレツに頼もしいなって思ったりする。

それが今だ。

彼は宣言通りゲストのバラナシ行きの列車のチケットを無事手に入れた。

大変だったけど。

もうね、そのクソ旅行会社がなにを間違ったかアグラの他のホテルにチケットを送ったとか言い出して、そのホテルの電話番号を調べて電話をかけてもつながらないし、絶対テキトーなこと言ってんだろ！！って思っていたけど、外出中のオーナーに電話してそのホテルに出向いてもらって、最終的にはあなたどちらさま？って人がバイクでチケットを届けにきてくれた。なにがどうなったのかは謎だったけど、結果オーライか。

夜彼らが、色々助けてくれてありがとう！！と言って旅立っていった。その背中を見送りながら、どうかどうかせめてこの先のチケットはスムーズに手に入れられますようにと願った。

インドの治安について詳しくまとめました。
犯罪被害に遭わないためにもぜひご覧ください。
注：私のもう１つのブログ「YUKINKOBLOG」へと移動します。

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