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【2017/11/16】
ゆきんこ@India, Delhi→Agra→Delhi
みなさんこんにちは!
記事はリアルタイムからは少しだけ遅れていますが、追いつけ追い越せで日々更新しておりますので、引き続きお付き合いいただけると嬉しいです(*^▽^*)
どこか行きたいところあったら教えてね
そう言っても、ツヨシからはリクエストがなかった。
観光スポット大好きな私だったら、タージマハル行きたーい!とか、ガンジス川行きたーい!とか、ピンクシティ見たーい!とか言ってるだろうけど。
念のため、タージマハル行きたいとかないの?って聞いてみたけど、そんな私の問いかけは響いてないっぽかった。
旅人をカテゴリーするなら、ツヨシはきっと観光スポットとか観光自体に興味のない類の旅人なんだろう。
それが一転したのが一昨日の夜。
パイセンがツヨシに、
タージマハルには行く予定はないんですか?
と聞いた。
いや〜どうですかね〜
朝早起きして行かなきゃいけないこと、デリーから片道最低でも列車で2時間かかるということはすでに伝えてあったから、あまり前向きな感じじゃないツヨシ。滞在日数は限られているし、行く気ならとっくに予定を組んでいる。
が、ここで話は終わらなかった。
インドに来てタージマハルに行かないなんて後悔しますよ!
タージマハルは絶対に行った方がいいです!!!!!
いつも淡々としていて超絶冷静なパイセンが、熱くタージマハルを勧めたことに私はびっくりした。
どうしたパイセン笑
私はツヨシに行く?行かない?ってサラッと聞いたぐらいで、こんなに熱く勧めていない。私も行ったことがなかったら行こうよ行こうよー!って言ったはずだけど、もう行ったことがあるしタージマハルにそこまでの情熱はないからかもしれない。この差…( ̄▽ ̄;)
私は2人の会話を聞きながら、まーツヨシは行くとは言わないだろうなーって思ってた。
だから、
行きます!
って言った時、本気かよ?笑
って思った。でもどうやら本気だったみたいでタージマハル行きが決まった。
アグラまでは所要時間もそんなに長くないしこの時期はもう暑くないから、ツヨシにはSL(スリーパー)というエアコンなしで予約席のシートの中で1番下のクラスとか経験してもらいたい気持ちも少しあったけど、デリケートなツヨシが平気かどうか、そして私も快適な列車で行きたい派だし、デリーからアグラ行きで1番いいものを選択した。
ちなみに、デリー→アグラ行きでいい列車、書いておくね!
①列車番号(12002):ニューデリー駅発(6:00)→アグラ着(7:57)、所要時間1時間57分
②列車番号(12050):ニザムディン駅(8:10)→アグラ着(9:50)、所要時間1時間40分
“運賃が多少高くても快適な移動をしたい”という人はこの列車を選んでください。。Nizamuddin(ニザムディン)駅はニューデリー駅から南に7−8キロ行ったところにある駅。ニューデリー駅からはトゥクトゥクで20分、150Rsぐらい。両列車とも始発駅で遅れる可能性が少ない、所要時間も他列車に比べ断然短い、エアコンあり、食事や飲み物付きのVIP快適列車。
私たちは朝の出発時間を考慮して②の列車を選択した。
タクシーはUberで前日予約しておいた。列車に乗り遅れたらシャレになんないしね。予約までできちゃうなんてUberって超便利。
念のため早めに出たら、余裕の時間にニザムディン駅に到着した。
朝チャイを飲んで列車を待って、それからホームへと向かう。
これが快適列車の車内。綺麗だし、この時期はエアコンなんていらないぐらいの気温だけど、夏は絶対必須だからね。
セルカ棒で撮った自撮り笑
朝食。ティパックが付いていて、このあと紙コップにお湯が入ったものが配られる。糖質だらけに見える。いや、糖質だらけだ( ̄▽ ̄;) けど、せっかくだからいただいた。低糖質ダイエット中とはいえ、旅行中は仕方ない。気をつけはするけど、完璧にやりきるってのは難しい。
快適列車でほぼ時間通りにアグラへ到着した。
インド人あるある、なんせ荷物が多い笑
どこから来たのか、それともどこに行くのか、何泊の旅行なのかわかんないけど、インド人はとにかく荷物が多い。
駅のホームですでにタクシーの客引きがツヨシに接触。
アグラ駅ではタクシードライバー、トゥクトゥクドライバーがタージマハルを見にやって来た観光客を待ち構えている。タージマハルだけじゃなく点在する主要の観光スポットをタクシーやトゥクトゥクをチャーターして1日で一気に回るという観光の仕方が主流だから、ドライバーは必死になる。でここで仕事を取れるか取れないかで1日の収入が決まると言っても過言ではないからだ。
この客引きは完全にフライング。外で待ち構える他のドライバーより先に交渉してしまおうという客引きが何人かいる。
駅を出た向こう側にわんさかといる客引き&ドライバー。彼らはこの道路から駅側に来て客引き行為をすることを禁じられているようで、棒を持ったポリスか警備員的な人が彼らを見張っている。
視線が痛い。
彼らにとっては外国人観光客が1番の上客。そんな私たちといち早く交渉したいけど、そこから歩み寄ることは制限されているから待つしかない。もしも監視する人がいなくなったら全員が私たちに突進してきそうな感覚、こんなの慣れっこだけど、この後の交渉、私たちの取り合い、を思うとダルイなと思ってしまう。
さっきも書いたけど、アグラではドライバー(トゥクトゥクは特に)はその日“観光客をつかまえて仕事ができるかどうか”が、もうすべてと言ってもいい。あとから書くけど、彼らの仕事は運転をするということだけじゃなく、でもそれは観光客を乗せなければ始まらない。
町中で走っていてインド人を近距離で乗せたとしても10ルピー、20ルピー、観光客を乗せる金額にしたら効率が悪すぎる。
行くかー!
私たちは1歩を踏み出した。
彼らのボーダーラインを越えると一気に客引き&ドライバーがやってくる。タクシーの料金表を見せてくる客引き、タージマハル?アグラ城?必死に交渉をしてくる人たち。
私は動画を撮りながら歩き、交渉は英語が堪能なツヨシに任せる。
最初英語でやりとりをしていたから気づかなかったけど、最後まで粘ったおじさんは日本語が少し話せるおじさんだった。アグラのトゥクトゥクドライバーはコンニチハ、アリガトウレベルよりもう少し日本語が話せる人が何人かいる。当然彼らは日本人の客を取りやすい。
私たちは日本語が話せる人がいいとは別に思っていないけど、あちら側からしたら、日本人客ならあいつには敵わないか、ぐらい周りの人が思って引いたかもしれないし、おじさんとしても日本人客は絶対もらう!ぐらいの意気込みがあるのかもしれない。
日本語が話せるインド人=要注意人物
こんなの決まり切ったことだ。ただの親日家とか、彼らがよく言う、“兄弟が日本人と結婚して日本に住んでいる”とか”日本人の友達がいっぱいいる”だから日本語話せます、日本人好きです的な話は、ゼロじゃないけど胡散臭いと思っていい。
日本人を騙すために日本語を習得した人も実際に多くいるだろうし。
でも私たちはそのおじさんのトゥクトゥクに乗ることにした。
理由は2つ。
おじさんがどんな人でも騙されない自信があったこと
そして、なんとなく感覚的に、本当に感覚的になんだけど、おじさんが悪い人じゃないように見えたから。
おじさんは走り出すと私たちにノートを手渡した。
はいはい、出た出た。
私はそう思った。外国人を相手にするドライバーは乗せたお客さんから感想を書いてもらっているノートを持っている人が多い。私は何度もアグラ駅からトゥクトゥクに乗っているけど、ちょっと日本語知ってる風な人は間違いなく持っていて、走り出すと必ずそれを見せてくる。
僕は信用していいよ、の証拠だ。
そのノートには日本語で書かれた感謝のメッセージがぎっしりと並んでいる。
これがおじさんの通知表。
騙されたことに気づいていないパターンの人のメッセージも多くあるから、私はこの通知表を100%の気持ちでは見ないけど、少なくとも嫌な思いをしていたらノートなんか書かないだろうし、おじさんはこれだけのメッセージをもらえる仕事をしているということはわかった。
ツヨシがパラパラとノートを見ながら、おじさんペン持ってる?ここに書いてもいい?っておじさんに聞いたら、ちゃんと乗り終えて最後の最後に感想を書いてもらっているから、と言って断わられた。
好感が持てた瞬間だった。
おじさんは日本語のメッセージを集めているわけじゃなく、乗ってくれた人の感想を集めているんだ。
なんか嬉しくなった。
行きしに、私たちはタージマハルだけ見てすぐにデリーへ帰る、アグラ観光はそれだけしか予定していないと言ったけど、目的地に着くとおじさんが改めて、1日他のアグラ観光スポットを回るのはこのトゥクトゥクで400ルピーでできるよ、と言った。
1日トゥクトゥクチャーターが400ルピー
それを聞いて、おじさんがいい人ということに確信を持った。
おそらく、観光客を乗せて400ルピーで交渉してくるドライバーはまずいないと思う。私がアグラのホステルで働いていた時にお客さんがトゥクトゥクをチャーターしたいと言ったらインド人スタッフが400ルピーで呼んでいた。
外国人が自分で交渉したらもっと高値をふっかけられるだろう。確か私が初めてアグラに来てトゥクトゥクをチャーターしたときは駅で交渉して600か700ルピーぐらい払った気がするもん。
おじさんが外国人を相手にしているのは、そっちの方がお金になるからだろう。でもそれはおじさんの選択であって、そのための努力をして日本語を独学で学んだ努力の人だ。他のドライバーさんよりスキルを身につけているんだから、おじさんがもし多くのお客さんを取れるなら当然のことだ。
私はおじさんから名刺をいただいた。
今回私たちはタージマハルを見たらすぐにデリーへ戻るからおじさんに稼がせてあげられないけど、私はまたアグラへ来るだろうし、もしも誰かトゥクトゥクをチャーターしたい人がいたら紹介してあげたいなとも思ったし。
こうやって仕事ってつながっていく。
人を騙したら一時大きなお金が入るかもしれないけど、次につながるわけじゃない。手っ取り早いかもしれないけど、しょーもない仕事だ。
実際に悪いドライバーもたくさんいるけど、おじさんのようにいいドライバーもいる。出会いは運かもしれないけど、おじさんみたいな人がいっぱいいればいいのになーと思った。
さ、タージマハルへ向かいましょうか♪
続きはまた!!
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今日もありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ
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