【Day7】絶対に着れない世界で1着しかないスペシャルTシャツ。

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yukinko

インド在住の旅ブロガー/ライター。世界一周ひとり旅を含めこれまで訪れた国は70か国、350都市以上。2016年よりインドへ移住。このブログはインド生活や日々感じたことを思うままに書き綴っている日記ブログです(≧∀≦)

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【2017/09/18】
ゆきんこ＠India, Jaisalmer

みなさんこんにちは！

記事はリアルタイムからは少しだけ遅れていますが、追いつけ追い越せで日々更新しておりますので、引き続きお付き合いいただけると嬉しいです(*^▽^*)

今はタビイクinインドゆきんこ引率3組目のお話をお届けしています♪

最高の夜だった。

フンコロガシの侵略に怯えながらも、星を見ながら寝落ちした。

その証拠に私はメガネをかけたまま寝ていたようだ笑 ※やらせではありません。

前のブログを見てくれた人はわかってくれるかな、完全に潔癖パーカーが役に立っている。暑いわけじゃない、毛布が上まであげられない潔癖症(￣▽￣;) パーカーのフードで頭と首回りを守っている。

朝です。

キャメルマンたちは火をおこして朝イチチャイを振舞ってくれる。

起きてびっくり。布団のまわりにはフンコロガシが一晩中歩き回った形跡がある。

わー！またいたー！！

こちらがアリと競うほどの働き者、フンコロガシさんです。足でコロコロ転がして歩くの。

バカにしないでね、ヨチヨチ歩きなんかじゃないよ。

見よ、このスピード感！！(￣◇￣;)

この写真は“フンコロガシの臨場感”ってわたしたちの間ではネタになった。

怖い、怖い。

害はないけどね、そういう問題じゃない。

太陽が昇るのを見て、まったりチャイを飲んで、朝ごはんをなんとなく口にして。

お片づけを始めたらラクダも準備を始める。

いつもはラクダは私たちを降ろしたあと、どこか別の場所で過ごして朝になったらキャメルマンが連れて戻ってくる。キャメルマン曰く、ラクダって一睡もしないんだって。本当かな？そんな生き物いる？？

でね、今回もどこかへ連れて行くんだろうと思っていたけどなぜか今回は私たちの視界の先ぐらいにずっとラクダがいて。足を縛られているけど時々立ち上がったりとかして、いっちゃんのラクダ”りん”がうるさかった。りんは首に鈴をつけていてここまで来る間もずーっとカラカラ音を鳴らしていたからりんと名付けられた。

夜中にカラカラ音がすると、飼い主のいっちゃんが、いっちゃんりんうるさい！！って怒られた。飼い主じゃないけど笑

きっとラクダがすぐそばにずっといて、新鮮な糞が豊富だったからフンコロガシも忙しかったんだろう。

さ、再びラクダに乗って帰りましょう！

途中からはラクダに別れを告げてカマルじぃのスーパードライブでジャイサルメールへ帰る。

まっすぐな道をひたすらに飛ばす。途中のアップダウンはアトラクションみたいになる。

さすがカマルじぃ。

宿に戻ったら夜までは自由行動。

みんなシャワーを浴びたり洗濯をしたり昼寝をしたりお出かけをしたり。夜ごはんは集合してみんなで食べて、そのあとタビイク終了、解散となる。

私はいつも帰ってきたら昼からビールを1本飲んで少し昼寝をする。砂漠は寝ているようで寝ていなくて、爆睡してないからね。それに、今回のメンバーもみんな解散後夜中の列車で次の目的地へ向かう。そんなみんなの見送りを寝過ごすわけにはいかないからね！

最後だから早めにごはんを食べてみんなで過ごそうってまだ明るい時間から集まったメンバー。そしてまだ明るいのをいいことに再びウインクキラーを始める。

ウインクキラー、チームブーム笑

夜ごはんを食べたあと、みんなでインドの感想、タビイクの感想などを言い合う時間を作る。そして私も同じようにメンバーの旅について引率として関わらせてもらった感想を伝える。

インドに来た理由やインドに対するイメージはもちろん様々だけど、ベースとして”期待”と”不安”が混在したような感情で来る人が多い。噂で聞くインドって、うるさくて汚くてうざくてってマイナスイメージが多いのに、なんか好きっていう人もいるし、人生観変わるっていう人もいるし、でもうるさくて汚くてうざいんでしょ？なんなの？って。そこに興味を抱いて少し期待して。でもインドっていう未知の世界に当然不安もある。

騙されるんじゃないか。

お腹壊すんじゃないか。

トイレとか超汚いんじゃないか。

道が牛と牛の糞だらけなんじゃないか。

全部真実だし、やっぱり韓国やタイに行く感覚とはちょっと違う。

実際大変なことも多いし。

世界一周をして、今までの人生トータルすると70ヶ国ぐらい旅をした私の経験から言ってもインドはやっぱりすごく特殊な国。楽チン余裕で旅できまーすっていう国じゃないと思う。

ただ、その分たくさんの刺激と驚きと笑いを提供してくれるインド。

友達にドヤ顔で話せるネタが絶対できる、そんな国。

みんなインドの旅を思いっきり楽しんだようで、私はそんな感想を聞いて嬉しくなった。

このメンバーは私から見てすごく不思議なメンバーだった。

一言で言うなら“マイルドな個性集団”って感じ？笑

激しい個性ではなくみんなマイルドだけど、でもそれぞれちゃんと個性があって、それがすごく心地いい感じで調和していていいチームだった。チームってたいがい仕切る側と仕切られる側、先頭歩くタイプと後ろをついて行くタイプってなんとなくでもわかれる気がするけど、今回のメンバーは誰かが率先してみんなをまとめるわけでもなく、仕切るわけでもなく、ゆきんこの話を見事に全員覚えていなかったり、なのにバラバラ好き勝手するとかじゃなく、みんなふんわりまとまってて。絶妙なバランスだった。

気持ちがよかったの。なんか伝えるのがすごく難しいけど。

みんながすごかったのは、なにが起きてもずっとポジティブだったこと。個々がそれぞれポジティブだったから、結果チームがずっとポジティブだった。

インド旅はいいことばっかじゃない。

騙されることもある。

体調を壊すこともある。

でも誰かの”負”に誰も引っ張られず、むしろ本人も起きたことを”負”に捉えないで、そしてまわりもそのことを気にしすぎないで、なんかほんとふんわりやり過ごすか笑いに変えてくれた。

ヘナでぼったくられたことなんか笑ってあっという間に忘れたいっちゃんとたくみ、

基本ずっとお腹壊してるし！って言って、お腹痛いぐらいノーマルって感覚で登場したさわ。砂漠で体調壊した時も、大丈夫。そう言って、絶対しんどいのに気持ちが病に負けていない強さがあった。

初日に俺はお腹壊さない！宣言をしたけど、結局お腹壊して、でもまったく体調を考慮せず朝から油系をがっつり食べるたくじ。

胃が痛いと言うくせに食欲を抑えられず、誰か止めてくれーとか言いながら絶対食べちゃういずみ。

お腹の激痛で列車のトイレにこもったあげく、途中で列車が駅に停車してホームにいた人にトイレの窓からお尻を見られたことをネタにするたくみ。

病院で点滴までしておきながら、一番胃に優しいのはコーラだと思うとか意味不明なこと言って、食事は控えめに、そしてコーラを飲みまくっていたしげ。

これ笑ったな。

コーラ絶対胃に優しくないじゃん笑

とにかく、全部笑った。全部笑いに変わった。

体調不良で顔色が悪くなったしげを見て、

しげ大丈夫！？

よりも、

しげの…顔の色が…ない…

ってみんなが笑う、そんなチームだった。

心配をしていないとかそんなんじゃなく、まわりのポジティブな反応にみんなも救われることがたくさんあったと思うし、個々のポジティブさに引っ張られてみんなもまたより一層ポジティブになれた気がする。

もちろん私も。

ポジティブって簡単に言うけど、言うほど簡単じゃない。なんでもない状況でポジティブになれる、ポジティブに考えられる人はたくさんいる。でもどんな状況でもってなると私は一気にポジティブ人口が減ると思う。

それがまだ20代前半、ハタチやそこらの年齢で、言ったら旅経験もそんなに多くない子たちが、生まれて初めて未知の国インドへ来て、初めて会った人たちといきなり旅を始めて、気候も匂いも常識もなにもかもが違う異空間で、強がったり無理をするわけでもなく、すごくナチュラルにポジティブに旅を楽しむ彼らを見て、純粋にすごいなと思った。

この子たちはきっとどこへ行ってもなにをしても楽しめる。

なんかすごくシンプルで大事なことを改めて教えてもらった気がした。

みんなで最後の夜らしいトークをしていたら、たくじがこれみんなからって言って私にTシャツを差し出した。

寄せ書きがしてあった。

えー！！なにこれー！！

えー！！えー！！えー！！いつの間に！？

てゆーかこれ欲しかったTシャツ！！

いや、着られへんけどな。

とたくみのツッコミ。さすが関西人。

確かに。寄せ書きしてくれてるし。

いや、そーじゃなくて！！

そのTシャツは私がいつもいいなーって思ってて、なんだったらジャイサルメール来る度思ってて、今日砂漠の帰りかなんかにたまたまいたメンバーとTシャツ屋さんのぞいて、本当にサラッと、これ欲しいなと思ってるんだよねーかわいくなーい？とかマジで何気に言ったくらいで。