【Day-1】ギリギリの選択、ゆきんこストップ。

【Day-1】ギリギリの選択、ゆきんこストップ。
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yukinko

インド在住の旅ブロガー/ライター。 世界一周ひとり旅を含めこれまで訪れた国は70か国、350都市以上。2016年よりインドへ移住。このブログはインド生活や日々感じたことを思うままに書き綴っている日記ブログです(≧∀≦)

【2017/08/22】

ゆきんこ@India,Delhi

みなさんこんにちは!

リアルタイムからは少しだけ遅れていますが、これからじっくりインド記事を書いていこうと思いますのでお付き合いいただけると嬉しいです( ´ ▽ ` )

 

今日は昨日の続き!タビイクゆきんこ引率第1弾、1日目のお話!!

 

タビイク1日目のお話はコチラから↓

【Day-1】2017タビイクインド夏、ゆきんこもついにスタートだっ!!

【Day-1】鮮やかな連携プレイ…うちの子達をどこへ連れて行く気ですか??

 

 

あ〜疲れた〜

 

これからどこに連れて行かれるかもわからないトゥクトゥクに乗っていることなど私以外知る由もなく、すっかり目的地のメインバザールに到着するものだと思ったゆか&しほはケータイを取り出して写真を取り始めた。

無理もない。これが彼女たちの初トゥクトゥクなんだから。

 

でも私はしっかりと見ていた。

彼女たちがケータイと取り出して写真を撮る瞬間にドライバーが斜め横を向いて顔を背けたのを。

 

間違いない。

 

コイツはこれから私たちを目的地のメインバザールではなく別の場所に連れて行くだろうことが私の中で確定した。どこの偽ツーリストオフィスに連れて行くつもりだろうか。メインバザールに向かう気などない方向にトゥクトゥクを走らせていることは余裕でわかった。私は2人の横でこっそりとケータイのGPSで現在地を追っていた。おそらくコンノートプレイス周辺のツーリストオフィスに行くんだろうけど、あまり遠くに行かれたくない。

 

雨が少し強くなっていた。そのせいでまだ真昼間なのにあたりは薄暗く、なんだかとっても雰囲気が悪かった。

 

しばらくするとトゥクトゥクが横道に入って行った。

 

この辺のどこにツーリストオフィスがあるんだろうというような道。なんでこんなとこ入って行くんだと思った。さっさとツーリストオフィス連れて行けばいいものを。

 

理由はすぐにわかった。

 

その道の突き当たりを左に曲がったところに男の人が1人立っていて、私たちの乗ったトゥクトゥクを制止した。そして散々聞いたそのセリフを私たちに言った。

 

パーミッションは持っているか??

 

出た、パーミッション。もう聞き飽きたわ。

 

でもそんなことをわからない2人はもちろんパーミッションは持っていませんと答える。

 

するとその男は真剣な顔をしてこう言った。

 

英語は話せる?メインバザールに入るにはパーミッションが必要なんだよ。近くのツーリストオフィスでタダで発行してもらえるからそれをもらっておいで。と。

 

私はあ、そっからかと思った。

この小芝居に付き合うために直接ツーリストオフィスではなくここへ来たのか。

 

この瞬間最初にニューデリー駅で騙そうとしてきたおっさんたちと青ターバン一味が仲間ではないことがわかった。このドライバーはメインバザールへ連れて行くって言ってトゥクトゥクに乗せただけだからツーリストオフィスに行く理由をでっちあげなきゃいけなかったわけだ。

 

でもご心配なく。彼女たちはさっき駅で散々パーミッションが必要だって言われてきたから、そこはなんの疑いもなく、なんなら、そうそうパーミッションね、知ってる知ってる、必要だってみんな言ってたもんねっていう感覚。ある意味犯罪グループ全員の協力があっての今です、って言う感じ。ちょっと笑いそうになった。

 

そいつは何度も何度も諭すように、ツーリストオフィスに行ってパーミッションをもらうこと!タダでもらえるからね!タダだから!と繰り返した。

 

はいはい、もういいからその小芝居。

私は心の中で思った。

 

そして私たちはついにツーリストオフィスまで連れてこられてしまった。もちろん旅行者を騙すために存在する偽ツーリストオフィスだ。駅で出会ったおっさんも青ターバンもトゥクトゥクドライバーも道で制止してきた男も、すべてすべてここへ旅行者を連れて来るために動いている。すべてはこのために。

 

彼らの一般的な目的は相場より高い金額でツアーを組ませること。どれぐらいぼったくられるかはその人次第。1000円のチケットを2000円で買う人もいるだろうし、10000円で売られる人もいるだろう。だいたいは●泊●日で旅行の全日程の移動の列車やらバスやらホテルやら込み込みで数万円っていう提案をしてくる。

 

タビイクは参加者のみんなのチャレンジだから引率は基本的には見守るだけで手助けはしない。失敗からも学んでもらう。1000円で買えるものを2000円で買わされたって死ぬわけじゃない。買うと判断したのはあくまでも自分だし、どうしたら次は適正価格で購入することができるのかを考えることで成長する。でもさすがにツーリストオフィスで数万円のツアー代を支払うところまでいったらそこは止めに入るということにしている。

 

ツーリストオフィスの前でトゥクトゥクドライバーはここで待っているからと言って私たちを降ろした。私は初めて来た偽ツーリストオフィスだった。それだけ何軒もあるっていうことだ。

 

ここでストップするのはまだ早い。

 

なぜここへ連れて来られたのか、本当にパーミッションは必要なのか、ちゃんと2人が判断しなきゃ。私はもう少し2人を見守ることにした。でもストップするタイミングを考えて心の中では密かにピリピリしていた。相手がどんな営業をかけてくるかわからない。

 

中へ入ると仕事もせず暇そうに1人のケータイを覗き込んでいる少年が3人いた。

 

嫌だな…

 

彼らの目的はお金を騙し取ることで、危害を加えたり無理強いしたりすることじゃない。それでも狭いオフィスの中に男が3人もいて、こちらは女しかいない。感覚的に嫌だなと思った。

 

中へ入ると私たちはそのまま奥の部屋へと通された。

 

奥の部屋か…

さらに嫌だな…

 

偽ツーリストオフィスの特徴。オフィスの中は小さな部屋に仕切られていることが多い。騙されにやって来た旅行者がかぶった時とか話しやすいからもあるだろうけど、小部屋で彼らの怒涛の攻め営業を聞いているともうじゃあそれで、ってお金を払ってしまうみたいな心理的なものもあるんだろう。こんなことを書いている私も騙されたことがあるからわかる。最後疲れすぎてもういいかな…って感覚になる。自白を強要されて本当はやってないのにやったって言ってしまうみたいな感じ。怖いよね。

 

奥の部屋に入ると中にはボスがいた。

 

どうしたんだい?

 

とゆったりと彼女たちにここへ来た目的を聞く。

 

フリーのパーミッションが欲しいです。

 

素直な彼女たちは言われた通りそう答える。

 

すると、ボスがどこかへ電話をかけ始めた。

 

 

 

 

よし、ちょっとこっち来て。1回ここを出よう!

 

どういう小芝居をうってくるんだろう。ちょっと興味はあったけど、私はここで決断をした。

 

ゆきんこストップ、彼女たちの挑戦は一旦ここで終了することにした。まだツアーを勧められたわけでもなんでもなくて話はこれからだったけど、オフィスに入ってからここを出るタイミングをずっと考えてた。

 

女の子2人の挑戦だったこと、雨降りで外が薄暗かったこと、オフィスに仕事もしていないようなふらふらした少年が3人いたこと、総合的に考えてこれ以上ここに滞在する必要はないと判断した。

 

え!?え!?なに!?どうしたの!?

 

わけがわからず私のあとを追ってオフィスを出てきた2人は混乱している。

 

とりあえず、今私たちは騙されてここへ連れて来られたんだよ!一旦チャレンジ中断でこの場を離れるよ!そう言って歩き始めると、2人はすごくびっくりしていた。

 

ウソー!マジでー!?泣きそうなんだけどー!!

 

2人はまったく知らずにここへたどり着いたから驚くだろう。

 

え?なんで?誰が騙したの??

 

頭の中はパニックだろう。関わった人だいたい騙す人だったなんて彼女たちは知らない。

 

歩き始めた私たちの後ろからグルのトゥクトゥクドライバーが追いかけてきてお金払え!って言っているのが聞こえた。けど、無視。何がトゥクトゥク代払えだ、目的地のメインバザールに連れて行ってもいないくせに!!

 

雨の中私たちは早歩きでしばらく歩いて、人通りの多いところまでやって来た。

 

よし!種明かしはあとでするとして!

また頑張って2人でメインバザールを目指そう!!

 

いや、一旦チャイ休憩でもしよう。

2人の初チャイは道を教えてくれたインド人が買ってくれた。日本人の友達がいるとか言ってその子とのLINEのやりとりを見せてくる典型的な怪しいインド人だったけど、チャイとクッキーをくれて和んだことは間違いなかった。ついさっき騙されたばかりだから、この人も怪しい?いい人??って2人は混乱していたけど、インドに限らずこの人いい人?悪い人?は、旅行中誰もが経験する葛藤だ。

 

そのあと2人は再び頑張った。

トゥクトゥクは乗りたくないと言って、地図を頼りに歩いて歩いて歩いて。

何度も立ち止まって2人で確認しあいながら、

そしてやっとたどり着いた目的地のメインバザールは、ニューデリー駅から普通に行くとたどり着く入口とは反対側の入口だった。でもゴールはゴール!!

 

ここまでエアポートメトロを降りてから2時間20分!!

普通に行ったら15分もあれば十分だけど笑

 

よく頑張りました(*^▽^*)

ラッシー飲んで、お昼ごはん食べて休憩。

タビイク1日目、まだまだ始まったばかり。彼女たちの初インド旅はどんな旅になるのでしょうか??

私も一緒に楽しみます♪

 

続きはまた明日!また見てね!

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今日もありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ

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