【タビイク】深夜の駅に忍び寄る魔の手、次々と体調不良を訴えるメンバー。

【タビイク】深夜の駅に忍び寄る魔の手、次々と体調不良を訴えるメンバー。
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yukinko

インド在住の旅ブロガー/ライター。 世界一周ひとり旅を含めこれまで訪れた国は70か国、350都市以上。2016年よりインドへ移住。このブログはインド生活や日々感じたことを思うままに書き綴っている日記ブログです(≧∀≦)

ゆきんこ@India, Delhi

 

みなさんこんにちは!

少しさかのぼって昨年の記事になりますが、できる限り毎日更新をしてリアルタイムに追いつけるように頑張りますので引き続きよろしくお願いします!

 

 

タビイク2日目は2人ずつのカップル旅を楽しんだメンバー。

楽しく夜ごはんを食べたあとは夜行列車に乗るために全員駅まで移動!!

 

昨日の記事はコチラ→【タビイク】2日目はドキドキのカップル旅ー♡♡♡

 

列車の出発時刻は23:15、それに乗って爆睡したら翌朝にはジョードプルという街へ、そこからバスに乗り換えて目的地のジャイサルメールを目指す。

 

私たちのこのあとの旅のスケジュールはこんな感じ↓

 

29日:23:15発ジョードプル行きの列車に乗る←今ここ!

30日:10:00ジョードプル着、バスに乗ってジャイサルメールへ(夜着)

31日:ラクダに乗って砂漠へGO!カウントダウン!

1日:砂漠で初日の出ー♪そして夜解散

 

ささ!まずはジョードプル行きの列車に乗りましょう!!

 

ジョードプル行きの列車は今いるニューデリー駅からではなく、ニューデリー駅から北西に6〜7キロぐらい離れたところにあるから、2〜3名に分かれてトゥクトゥクで向かう。

 

みんなRohilla(ロヒラ)駅でね!!気をつけてね!!

ドライバーとの交渉は自分たちでする。

私は一緒に乗る子たちのトゥクトゥクでも見ているだけで交渉はしない。これも練習だからね!

みんな続々と集まって来た。

余裕を持って出発したおかげで列車の時間まではまだ1時間以上時間がある。

みんなは電光掲示板で自分たちの列車が何番ホームから出るか確認する。

プラットホームを探したあとは、ゆきんこによる車両の探し方講座。私たちは全員同じ車両に乗るわけじゃないし、私は車両を見つけてあげたりはしない。みんな自分たちで探して出発前に乗り込む。

出発前に水を買ったり、お菓子を買ったりしている時に誰かが言った。

 

なんか列車が6時間遅れっていう噂があるんですけど…

 

え!?嘘でしょ!?マジで!?

 

私はソッコーインドの列車アプリを開く。

 

インドの列車はとにかく遅れる。しかも数十分単位じゃなく、普通に数時間、数十時間レベルで遅れる。霧が出る冬は特に遅れる可能性が高い。だから別に6時間遅れはそんなに驚くレベルじゃないけど、私はこんなこともあろうかと思って駅へと向かう前に念のためこっそりと列車の出発時間に遅れがないかアプリで調べていた。

 

その時点では遅れはなかったし、到着時の電光掲示板にも出ていなかった。

 

 

え…

 

 

やばい…

 

 

私のケータイ画面には列車の出発時刻は朝5時になっている。

 

 

って5時!?今まだ22時半!!!!!

てゆーか早く言ってよーーー!!!!!

 

 

そして電光掲示板の表示も朝5時に変わった。どうやら確定のようだ。朝5時まで列車はやって来ない。

 

とりあえずみんなに集まってもらってどうするか相談して決めてもらう。

 

今からどこかのホテルに泊まって早朝4時ぐらいに戻って来るか、このまま駅で朝を待つか。

 

タビイクの旅では、それぞれが考え自分たちで決めてもらう。自己判断、こちらが決めたりはしない。1人旅では決断の連続だ。自分で考えて自分で決めて自分で責任を取らなければいけない。タビイクはその予行練習だ。

 

12月のデリーはかなり寒い。おそらくみんなが想像する以上に寒い。今はまだ22時やそこらだから寒いなーぐらいだけど、これからますます寒くなる。でもこれからホテルを探し歩いてチェックインをしたとしてもほんの数時間滞在して朝4時とかにはまたここに戻って来なければいけない。それもダルいと言えばダルい。

 

みんなはこのまま朝まで駅で待つと決めた。

よし!!じゃあ頑張って待とうね!!

 

この時はもちろんこの先に起こることなんて誰も知らなかったから…

 

ちょっとブログ用にマジかよ〜みたいな顔ちょうだい!!

はまちゃん笑ってるー!表情つくって!←やらせ依頼w

ちょっと!次わっち!こっち見ちゃってる!!もう1回!

よく見るとはまちゃんもわっちもなんか笑ってるけどもういっか。

 

まさかこの数時間後にはこの表情がやらせではなくなるなんて…

 

2人なにやってんの?指ゲ?笑

 

まだまだみんな超元気だ。半ばこの状況を楽しんでいる。1人で朝まで待つなら地獄だ。みんなで待てば怖くない!じゃないけど修学旅行の夜のような、インドのおいしいネタ1つできたぐらいな感覚かもしれない。

 

ずーがウクレレを持ってきてくれたから、歌を歌ったり、恋バナをしたり、

みんな駅泊を楽しむ。

 

そんな中、

 

なんか胸がムカムカする。

 

しほがそう言った。

 

とは言え、ちょっと胸やけしたのかなぐらいの感覚で、まだ歌を口ずさんだりはしていた。

 

インド料理は日本料理と比べ油の量が多い。だからただの胸やけだったらいいけど…私はそう願っていた。本人にもそう言った。”病は気から”気持ちで負けたら本当に具合悪くなってしまう。

 

でも今思うと悲劇はそこから始まったいたのだ。

 

気温がどんどん下がってきた。

 

みんな砂漠用にと準備をしてきた防寒を次々とし始める。それでもみんな寒そうにしていた。夜中の気温の下がり方はハンパない。きっとみんな想像以上に寒いと思ったに違いない。私もそう思っていた。

 

 

しばらくして、しほが嘔吐した。

 

まずい。吐いて少し楽になったと本人は言っているけど、ただの胸やけではない可能性が出てきた。

 

極寒の薄暗い駅の中、朝まではまだ4時間以上ある。

体調不良のしほにとってはこんな極寒の駅で朝を待つことはあまりにも過酷だ。

 

でも体調不良者はしほだけにとどまらなかった。

 

普通にトイレに行ってきます!と言って席を外したあおいが戻って来ない。待てど待てど戻って来ない。嫌な予感がした。探しに行くとあおいもダウンしていた。少しお腹が痛いだけです、と言って気丈に振る舞うあおいからまさかの情報が。

 

さっきキョウスケも吐いてました

 

え?マジで?キョウスケ普通にみんなのところにいたよ!?

 

マジか…

 

みんなのところに戻ってそれぞれの体調を確認すると、しょうまもお腹痛いってさっきからトイレに行ってるという情報が。

 

待て待て、

 

しほ、あおい、キョウスケ、しょうま…

 

現時点で13人中4人、でもまだ増えるかもしれない、そう思うと一気に緊張が走った。

 

もしかしたら私の中にもすでに菌が潜んでいる可能性だってある。こればかりはわからない。インドに住んでいるからといってあたらないわけじゃない。インド人だってあたるぐらいだ。

 

でも今私が倒れるわけにはいかない。

 

体調不良の子はもちろん、他の子だって次々と体調不良になっていくメンバーを見て不安に思わないわけがない。これで引率の私までもが体調不良になんてなってしまったら最悪だ。

 

しっかりしなきゃ。

 

絶対大丈夫。

 

全員大丈夫。

 

寒さと体調の悪さでガタガタと目に見えるほど震えるあおいの背中をさする数メートル横で、みなみがしほの背中をさすっている。

 

どうしよう、

 

どうしよう、

 

どうしよう。

 

絶対に誰にも言えないけど、口が裂けても言えないけど、本当は私も不安で不安でしょーがなかった。こんなに緊張したのはいつ以来だろうってぐらい。

 

とにかく朝が来るのを切望した。

 

体調不良者がこれ以上増えることが怖かった。症状に出るタイミングに差があるだけで、集団でなにかにあたった可能性だってある。

 

お願いします、

 

お願いします、

 

お願いします、

 

 

朝が近づいてきても、依然しほとあおいの体調は悪く、みんなのところに戻れる状況じゃない。2人はもう列車が来たら引っ張って連れて行くしかない。キョウスケとしょうまは自分で歩いていけそうだったから、同じ車両組に任せることにした。

 

今回は9人と5人で列車のクラスが分かれているから車両が違う。インドの列車の車両は最初は探すのが難しい。車両数も多いし、その車両の場所によってはホームをいっぱい歩かなければいけない。通常ならさっき講座をしたとおり車両も座席も自分たちで探してもらうけど、今回は特例で私が列車がホームに入って来たら2つの車両を探してメンバーに指示をすることにした。

 

全員を起こして、列車が来て私の指示があったら誰がどう動くか、誰が体調悪い組を呼びに行って、誰がその間荷物の見張りをして、誰が誰のバックパックを持ってサポートしてもらうか、全部全部決めた。

 

全員でこの列車に乗らなければ。

列車に乗ったら寒さからは解放されてベッドに寝ることができる。

 

今か今かと5時の列車の到着を待っている間、ついにみほも体調が悪いと言って、表情が変わった。具合悪い子に付き添っているずーも実は具合が悪いと他の子から聞いた。2人はまだひどくはないけど、遅れて症状が出たにすぎない可能性がある。

 

予定よりもさらに少し遅れてついに列車が来た。

 

みんな一気に指示通り動く。

 

しほとあおいは袋を口にあてたままとにかくホームを歩いた。

 

しほ!あおい!頑張って!!

 

元気な子がサポートする。

 

ふらふらの状態でなんとか全員列車に乗り込んだ。

 

元気な子たちにとっても、きっと長く辛い駅泊だっただろう。体調不良の子にとってはもっとだ。

 

全員各自のベッドを確認して寝たのを見て、私も自分のベッドに横になった。

 

ジョードプルまでは10時間ぐらいある。寝心地はさておきベッドに横になって少しでも体調が回復することをひたすら願った。

 

どうかみんながこれ以上ひどくなりませんように。少しでも回復しますように。そしてこれ以上体調不良者が出ませんように。そしてもしも私の中になんかしらの菌がいたとしても、このプランの解散まで絶対に症状が出ませんように。

 

 

でも悲劇はまだ始まったばかりだったのです。。。

 

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今日もありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ

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