根付いた恐怖心。

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yukinko

インド在住の旅ブロガー/ライター。世界一周ひとり旅を含めこれまで訪れた国は70か国、350都市以上。2016年よりインドへ移住。このブログはインド生活や日々感じたことを思うままに書き綴っている日記ブログです(≧∀≦)

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【2016/11/15】

ゆきんこ＠Agra

朝から私は頭をフル回転させていた。

なぜ私だけが南京虫に刺されるのか。

と言うことを。

これはとっても深刻な問題だ。真摯に向き合わなければいけない。

なんとかしなきゃ。もうこんなのい嫌だ。

1か月以上も同じ部屋に宿泊した人が誰1人として刺されていないのに私だけが刺された。

考えられることは2つ。

1、私が南京虫を持っている。

2、他の人は南京虫に刺されないor刺されたことに気づかないor刺されても報告しない

つまり、刺されたのは完全に私だけなのか、他の人も刺されているけど上記の理由でコチラ側が把握していないのか。でも2番目は考えにくかった。1か月間でその部屋に宿泊した人は2人や3人じゃない。全員が刺されないor気付かないor未報告の可能性は低過ぎる。

悲しいけど、認めざるを得ない。

1、私が南京虫を持っている。

昨日着の身着のまま移動した部屋では私は刺されなかった。着の身着のままで刺されていたら私はまた耳の中に南京虫が住んでいる疑惑を持ち出すことになっただろうけど、それはなかったからそれだけでも少しホッとした。

昨日刺された時にベッドの上にあったものは限られている。1か月間誰も南京虫の被害に遭っていない部屋でも疑っていた私は、トラベルシーツ、ユニクロダウン、貴重品が入ったバッグの3点しかベッドへ持ち込まなかった。なにかあった時にチェックするものが少なくていいように、そして原因究明が簡単になるように。正解だった。

この3点のどれかに南京虫が住んでいるのだ。

超チェックしまくって超干しまくったのに。

トラベルシーツはシルクの一品だったからランドリーに出していなかった。光熱はダメだ。私は常温の水で洗い干すことを繰り返した。何度見ても南京虫がいるようには思えなかったけど、諦めてランドリーに出すことにした。ユニクロダウンも同様。ランドリーはダメだろうと思ったけど、一緒に出すことにした。生地が悪くなるぐらい南京虫に刺され続けるよりましだ。

今日のお昼ごはん。たけのこを使ってるっぽい感じだったけど、なんだったんだろ。

今日はタイ人のタナラットとオランダ人のステファンと一緒にお庭で晩酌。この２人もとっても気持ちのいい人たちだった。話していて伝わる、彼らの人の良さ。彼らはインド旅中偶然にも何度も再会して今回もまたここで偶然会い、今夜乗るバラナシ行きの列車もたまたま同じらしい。

私も何度も何度も再会した人が旅中いっぱいいるなー。その度に驚きと嬉しさでテンション上がったっけ、なんて思い出していた。

彼らの乗る列車が遅れたこともあって、寒かったけど遅くまで彼らとお庭で色々な話をした。今日も南京虫が出たらどうしようっていう憂鬱な気持ちが軽くなった。タナラットとはバンコクでの再会を約束し、西ヨーロッパには高くてほとんど行っていないと言う私にオランダ＆ドイツは任せろ！と言ってくれたステファンとも再会を約束した。人がいいんだろうな、きっと。そう思える彼らと楽しい時間を過ごせて、この出会いに感謝した。

さて。朝まで話をしていられるわけもなく、私はどうしたって寝なければいけないわけで。

昨日の夜中に移動した部屋でまた眠ることにした。大丈夫、昨日は刺されなかったし、シーツは一旦使わずに、また着の身着のままで寝よう。そうすれば大丈夫。

大丈夫。

左の人差し指が痒くて何度も目を覚ましてベッドを確認した。大丈夫、昨日刺されたところが痒いだけ。指を何箇所か刺されたから腫れていて正直1か所や2箇所刺された箇所が増えてもわからない状態だった。

まさか増えた…？やっぱりここにもいる…？？

いやいや、そんな左の人差し指ばっか狙われるわけないだろう。

まさかね笑

人差し指がモーレツにかゆかったけどそれ以外の被害はないし、南京虫に刺された時は2日目以降が痒いとかネットで書いてあったし。半信半疑だったけど私は朝までなんとかその部屋で寝た。

まさか、そのベッドにも南京虫がいるとも知らずに。

それに気付くのは夜のこと…

南京虫、3日目。

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