夢見た幻の南京虫は確実にそこに。

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yukinko

インド在住の旅ブロガー/ライター。 世界一周ひとり旅を含めこれまで訪れた国は70か国、350都市以上。2016年よりインドへ移住。このブログはインド生活や日々感じたことを思うままに書き綴っている日記ブログです(≧∀≦)

【2016/10/25】

ゆきんこ@Agra

 

ホステルの仕事はとっても楽しい。毎日いろんな人と出会う。いい人ばかりじゃないんだろうけど、ここで出会う人はほとんどがいい人で、嫌な思いをすることなく、むしろ英語が苦手な私を理解して根気よく付き合ってくれる素敵なゲストに恵まれた毎日を送っていた。

 

時間があればいろんな人に声をかけてまわるように心がけているけど、その中でもなんかすごく仲良くなれる人がいる。国も育った環境も仕事も年齢もなにもかも違うのはみんな一緒だけど、やっぱり気が合う合わないがそれぞれあるんだろう。

 

カナダからやってきた3人組のゲストに仲良くしてもらった。ニコラル、マティウ、デイビッド。3人は日中予約なしでやってきて私がチェックインの対応をさせてもらったけど、来た時からとっても気持ちのよい対応をしてくれる人たちだった。

 

あまりせかせか観光に行かず、庭で昼間っからのんびりビールを飲んでるところも共感できたのかもしれない。そんなに忙しくないしいいか〜と思って私も昼間っから彼らと一緒に飲んだ。

 

日本じゃ考えられないけど、仕事中にお酒を飲むのはありで、そのあと接客することもありです笑

 

助かるー(*°∀°)=3

 

私はゲストから誘われれば昼からでも付き合うけど、それ以外ではもちろん昼からは飲まないけどね。マネージャーとかたまに昼ごはんを食べながら豪快にビールを飲んでいたりする。で、ゆき!ビール!飲め飲め!!とかありがたいこと言ってくれる。

 

最初はえ…??いいの??この人正気??と思ったけど、ここではいいのだ。

 

彼らはカナダ人だけどケベック州というところから来ていて、そこは第一言語がフランス語なんだって!カナダ=英語って思ってたからちょっとビックリしたけど、だからなのかみんなが優しいからなのか彼らの英語はとっても聞き取りやすかった。

 

彼らは私が仕事を終える時間まで待っててくれて一緒に外に食事に出かけた。ビールを買い出しに行く時も食事に行くときもまるで4人でここに来ているかのように声をかけてくれて私はすごく嬉しかった。

 

宿の近くのレストランでみんな注文して次々と料理が運ばれてきたけど、ニコラスのだけ全然運ばれてこない。私たちはもう食べ終わりそうな勢いで私はちょっとハラハラしていた。忘れられてるんじゃない??どうすんだろ??って。少しして話に夢中になっていたけど席をはずしたニコラスが戻ってこない。そしてまだ彼の料理も運ばれてきていない。私たちはもう食事を終えている。

 

ね、ニコどこ行ったの??

 

そういやそうだな、そう言って探しに行ったデイビッドも戻ってこなかった。

 

え?どうしたんだろ??そう思っていたら2人が楽しげに戻ってきた。

 

何してたの??って聞くと、オレの料理作られてなかったから厨房で一緒に作ってきた!って大笑い。

 

え?で、食べたの??

 

食べた食べた!腹いっぱい!!

 

彼らはすべてを楽しんでいる。

 

頼んだ料理が運ばれてこないというひとつの事実に対する人の反応は違う。怒る人もいるだろう。でも彼らはそんなことも楽しんでいて、お店の人ともあっという間に仲良くなっちゃって、インドはもう1か月ぐらい旅していてもうすぐカナダに帰るって言ってたけど、きっと素敵な経験と出会いに溢れた1か月だったんだろうなって余裕で想像できた。大好きになった3人。

 

素敵な出会いに恵まれて、楽しく充実した毎日を送っていた。

 

アグラに戻ってきてから私のベッドではもう1週間以上南京虫は出ていなかった。以前まぶたや顔を刺されたベッドだったけど、もう1週間も刺されなかったから、あれはきっと南京虫じゃなかったんだ、それかマジでちゃんとチェックしてくれて撲滅されたんだな、ほぼほぼそう判断しかけていた。

 

もうセーフだろう。

 

シーツを替えたかった。でもなんとかくシーツを替えることに抵抗があって。シーツは毎日業者に出している。きちんとアイロンがかけられた状態で戻ってくるし、シーツに南京虫がついていてそこから移動するっていうことは考えにくいなとは思っていた。思っていたけど、本当に大丈夫??っていう気持ちもあって。替えよう、明日こそ替えよう、そう思ってなかなか替えられずにいて。

 

でも今日ついに勇気を出して替えることにした。だってもう1週間以上も同じシーツなんだもん。汚くて申し訳ない笑 で、考えた結果自分で替えることにした。新しいシーツはなにもついていないか自分の目でチェックしてから使用しよう。大丈夫、もう1週間以上も刺されてないんだから。

 

新しいシーツを慎重に手に取った。念入りにチェックする。ついていない。そう、ついているわけがない。洗濯されて乾燥されてアイロンまでかけられている。

 

古いシーツをはがし新しいシーツをセットした。完璧!この部屋はもう大丈夫!!

 

清々しい気持ちでふと床に置いた使用済みのシーツに目をやった。

 

 

そこには目を疑う光景が。

 

 

シーツに、

 

 

南京虫が、

 

 

いた。

 

 

!!!!!!!!!!

 

 

モヒット!!来て!!早く!!!!!

 

 

何事かと思ってやってきたマネージャーのモヒットがシーツについている南京虫をサンダルで踏みつぶす。そこからは真っ赤な血が。

 

 

はい、わたしの血です(ToT)

 

 

もうやだ!もうやだ!もうやだ!!!!!

なんで!?え!?いたの!?

 

この南京虫1週間以上私と寝ていて手出さなかったの!?

添い寝だけ!?

 

なんで??タイプじゃなかった??若くないから??色気ない??

いやいや、違う。私は噛まれている。だって血が出たし、これは私の血だ。他の人はここで寝ていない。

 

もう1週間以上も前に刺された血??

 

え、マジでこの南京虫1週間以上私と寝て手出しせず??

そんな南京虫っている!?

 

え!?え!?えぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

 

私は完全にパニックに陥った。

 

 

私1週間以上も南京虫と一緒に寝ていたの!?

同じベッドで!?一緒に!?

 

 

想像だけで泣きそうになった。

 

すぐに荷物をすべてチェック、衣服はランドリーへ。そして部屋を移動。もう何度目だろうか。

よく考えたら腰回りが少し痒いかもと思って鏡に映してみたら、なんと横並びに4箇所も刺されていた。

 

全然気づかなかった。

 

ちょっと待って、私南京虫に刺され慣れてる!?

 

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今日もありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ

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