無銭宿泊。

無銭宿泊。
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yukinko

インド在住の旅ブロガー/ライター。 世界一周ひとり旅を含めこれまで訪れた国は70か国、350都市以上。2016年よりインドへ移住。このブログはインド生活や日々感じたことを思うままに書き綴っている日記ブログです(≧∀≦)

【2016/10/23】

ゆきんこ@Agra

 

無銭宿泊があった。

 

故意かどうかはわからない。チェックインの時に支払ったはずとか、web決済しているはずとか勘違いをしているのかもしれない。でもこんなことって普通にあるんだって思った。

 

だいたい9時頃仕事を開始するわたし。まずシステムをチェックする。今日チェックアウトする人、チェックアウト済みの人、もうチェックインしている人、予約中、これらが色分けされていて判断ができるようになっている。

 

9時〜11時ぐらいまでの2時間はチェックアウトとチェックインでレセプションが最も慌ただしい時間だ。そのドタバタが済んだあとにゆきんこチェックがスタートする。今日チェックアウトするのにまだチェックアウトしていないダメな人を探す。

 

実はこのチェックがなかなか難しい。

 

チェックじゃないか、把握が難しい。

 

チェックインの時に支払いが済んでいる人やオンライン決済をしている人はチェックアウトで特にすることがない。それでも人によってはルームキーを持ってきてチェックアウトお願いしますって声をかけてくれる人もいるけど、部屋カギのないドミトリーは特にそのまま出て行く人も多い。

 

あれ、この人チェックアウトしてないじゃん!!って気づいて部屋を確認。もう誰もおらず支払済かどうかを確認してチェックアウトの処理をすることがある。それならまだいいんだけど。部屋に誰もいないけど支払いしてないじゃん!!っていうパターン。

 

え!?103号室の●●っていう人どこ行った!?荷物ある!?なんか聞いてる!?

 

レセプションに荷物を預けて観光に行って夜戻ってきて夜行列車で出発するというパターンの人もいる。そういう人はぜひ支払いを済ませてからお出かけしてほしいと思うけど、いや、せめて一声かけてから行ってほしいけど、勝手に行っちゃう人もいる。

 

そこからはサチンと2人で記憶を探りまくる。

 

●号室…

 

ドイツ人…

 

どんな人だっけ…??

 

どっちがチェックインしたか、何時に来たか、パスポートの写真を拡大して記憶を探る。

 

特徴的過ぎるとか絡みが多くてとかそんなんで超覚えている人と、ずっと外出しているし特に質問に来たりとかもしないし宿にいる時は部屋にこもってます系の人は覚えていない。てゆーか多分欧米人からしたらアジア人がみんな同じ顔に見えるかのように私も外人が全員同じ顔に見えてなかなか覚えられない。それにアグラはみんなタージマハルを見にくるぐらいで多くの人は1泊で次の町に行ってしまう人が多かった。

 

この人ゆきがチェックインした人だよ。

 

やばい…私全然覚えてないんだけど。マジで私だった??

 

この人サチンがチェックインした人だよ、私知らないもん。

 

オレ…??

 

こんな会話はレアじゃない。でもたいがいの場合はやがて解決する。その人が荷物を預けて観光に行っていて戻ってくるパターンによって。ゲストからしたら荷物置いてあるしちゃんと戻って支払いするからね!のサインだろうけど、こちらで把握していなければ一瞬ざわつく。

 

支払いをせずに姿を消している人がいたら私たちはパスポートの写真を頼りにその顔を覚えて、もしも宿内で見かけたり荷物を取りに戻ってきたら声をかけられるようにする。本人が未払いに気づいていないパターンもあるから。

 

あ、あと勝手に連泊パターンも困るんだよー。ただのチェックアウト遅れなのか荷物は部屋に置きっぱだし、清掃できないし、でも次の予約入ってるし!!みたいなやつ。私たちは次の予約の人には別の部屋に入ってもらって、なんとかやり過ごす。ドミトリーが満室になることはないからいいけど、個室は部屋数が限られているからマジで困る。チェックアウトせずに失踪事件笑

 

1泊かな…2泊かな…ってチェックインの時に曖昧な人には、チェックアウト時間の10時までに知らせてくださいね!って言うけど、前触れもなく勝手に延泊して普通に宿に戻ってきて普通にくつろいでいる人とか別に珍しいわけじゃない。

 

え?え!?えぇぇぇ!?

あの人普通に戻ってきてカフェでごはん食べてるよ!!!!!

 

もうね、驚きが止まんない笑

 

そんなんで、ついに本気の無銭宿泊が発生してしまった。私のいる宿はホテルではなく“ホステル”だ。ホテルとホステルの違いは??はここでは詳しくかかないけど、ざっくり言うとホステルはホテルに比べ安い、ドミトリーがある、共有スペースがあってプライベートより交流を重視する宿泊施設、そんな感じかな。ほんとざっくりね。

 

私のいるホステルはドミトリーは1泊600円ぐらい、バストイレ付きのダブルルームでも1600円ぐらいととても安い。日本の感覚からすると、だ。おそらく宿泊者も安いと感じているだろうけど。

 

でも宿からすると当然貴重な収入だ。宿泊者がそのスペースを利用するだけならいいけどそういうわけじゃない。電気をつけ、ホットシャワーを浴びる。インドの電気代は高いらしい。それに使用した部屋を清掃する従業員も雇っている。

 

なんて言うか、長くなっちゃったからまとめると、心が痛いの。

 

私のいる宿の利益はきっと多くない。ここはゲストからたくさんお金をもらってガンガン儲けよう!っていう経営スタイルじゃない。前にオーナーと話をした時にそんなようなことを言っていた。旅行者に安く快適に楽しく過してほしいって。私はそれにとっても共感して素敵だなって思ったことを覚えている。

 

無銭宿泊ってどうすんだろ??って思っていたら、システム上ではキャンセル処理をして、そのお客さんは宿泊していないという風に扱う。つまり諦める。私たちはゲストのパスポートのコピーもインドビザのコピーももらっているし、予約をして来ている人ならメアドも登録されている。でも、追いかけて追求するようなことはしない。できない、というのが正解かもしれない。限られた日数で毎日移動をしながら旅行している人たちに、宿泊費払い忘れているのでお願いしますって、戻ってきてもらう??不可能だ。オンライン決済とかなんか方法があるのかもしれないけど、ここではしていない。

 

それから頻度としては多くないけど何度か無銭宿泊があった。多分これからも時々あるんだと思う。もちろんこちらにも原因があるんだろう。

 

どうやったら無銭宿泊をなくせる?考えていた。私だって少しでも役に立ちたい。

 

全員チェックインの時に支払いしてもらったら?そう提案してみたけど、NOと言われた。宿ではいつ払ってもいいっていうスタイル。チェックインの時に払いたいと言う人がいれば払ってもらうし、こちらからお会計は今します?チェックアウトの時します?は聞かない。

 

宿へは長時間移動で疲れて到着する人が多い。お金なんていつでもいいじゃん、来た人には少しでも早く休んでもらおう、そういう考えからだ。私も長く旅をしていたからヘトヘトでやっと宿に到着する時の状況とかリアルに想像できる。だからそういう考えは素敵だなって思って。私も今は宿側に立っているけど、宿泊する側の気持ちを常に考えなきゃなと思った。

 

それ以来私は毎日ゲストの顔と名前を覚える努力をしている。

 

ゲストがレセプションを通るときにはできる限り名前を呼んで声をかけられるように、もしも声がかけられない時でも、あの人は昨日の朝到着した201号室の人で次はどこどこに行くって言ってた人だなとか心の中で確認したり、明日何時の列車だっけ?って聞いて早朝チェックアウト予定の人を把握してサチンに伝えたりしている。

 

なんかね、最初は外国人の名前は発音も難しくて覚えづらいよ〜とか思っていたけど、名前を覚えると不思議なことにゲストとの距離がグッと縮まった。そしてここでの生活がもっと楽しくなった。

 

って今日は文章ばっかで疲れちゃったね。失礼!!

 

今日も激ウマの賄いでも紹介しよう。ごはんの写真ぐらいしか撮ってなくて。新品の一眼レフカメラが泣いている笑

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ぜーんぶもれなくマサラ(カレー)味♪そして全部もれなく激辛!!

 

オーナーは激辛が好きじゃないから彼がいる時は“普通に辛い”ぐらいだけど、彼がいない時の辛さはハンパじゃない笑 辛さには相当強いと思っている私でも激辛!!って思うぐらい。

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最高の賄い♡カレー毎食、余裕で飽きません笑

 

でも辛いものが苦手な人だったら相当ツラいだろうな…(^^;)

 

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今日もありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ

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