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【2017/02/25】
ゆきんこ@Jaisalmer
みんなを見送ってしまって、とっても寂しい朝。唯一残って今日の午後出るっていうなおやはまだ寝てるし。
私は明日の夕方にデリーに戻ることにした。ここへ来たばっかの時はジャイサルメールもこの宿も超いいところだし、みんなを見送ったあと次の引率の日ギリギリまで1週間ぐらいここでのんびり過ごそうっと♪なーんて思っていたけど、みんなを見送ってしまうとなんか寂しくて、デリーに帰りたくなった。
最初から1人でここに来たなら全然違ったんだろう。ここで1人の時間を過ごしていても、どこかにみんながいるのと全然違う。ジャイサルメールは次のメンバーとまた来るし、その時ゆっくりすればいいや。てゆーか明日の出発まで十分ゆっくりできるし。
列車のチケットの手配を宿のオーナーにお願いすると、
今日の予定は？？
と聞かれた。
うーん、特にないかなー。のんびり？笑
そう答えると、バイクでどこかに行く？と誘ってくれた。
え？いいの？？
みんながいなくなっちゃって寂しかったし、特にしたいこともなかったからどこかに連れて行ってくれるならありがたいなーなんて思ったけど、一応警戒はする。彼は男だし、私は女だし。好意を疑って申し訳ないけど、女性はいつもそういう気持ちを持つべきだと思う。オーナーは色々世話を焼いてくれるし、とってもよくしてくれていい人なんだけど、だから100％大丈夫なんて言えないからね。
で、どこに行くの？？
“ロマンティックプレイス” だよ。
ほら、思いっきり怪しいヽ(￣д￣;)ノ
どういうこと？ロマンティックプレイスってなに！？なにするとこ！？怪しくない！？ってゆーかおかしくない！？
私は心の中で超ハテナマークが点灯。
なんかめんどくさそ…
でも、
あ、だったら行かない。
なんて邪険に扱うこともできない。
…ロマンティックプレイス…って、なに？？
彼はロマンティックプレイスがどんなところなのか私に説明してくれた。なんかとってもキレイで、素敵な気持ちになるところで、それでそれで…ってなんかいっぱい説明してくれたけど、私の英語力では理解できず、聞いても聞いても一体そこはなんなんだ？って感じで、私は首を傾げるばかり。
やがて私の不信感が伝わったんだろう。オーナーは慌てて、
僕とゆきがロマンティックになるわけじゃないからね！！君はここの大事なお客さんなんだから！！
と言った。
そりゃそうでしょう。だって私きっと10日後ぐらいにまたここに来るからね。ま、大丈夫か。変なことはしないでしょう。昼間だし、ここはタビイクでよく使うからタクトとかもよく知ってるし。
ちょっとめんどくさいなって思いつつも、せっかく誘ってくれたし、午後最後のメンバーなおやを見送ってからね、って約束をしてその場を離れた。
そのなおやは実にサクッと去って行った。もっとなんかあんだろ！！って思ったけど、ヤツとはデリーあたりでまた会いそうだしまいっか(*°∀°)=3
ついに最後のなおやまで見送って、わたしは1人になってしまった。
寂し…
あーでもこれからロマンティックプレイスに行かなきゃ…
って、さっきから思ってたけど、
ロマンティックって、なに？？
マジで全然意味がわかんないんだけど笑
出発前にオーナーが賄いごはんを食べさせてくれた。昼ごはん食べたか？って聞かれて、まだお腹すいていないからいらないと言ったけど、少しでいいから、チャパティ1枚なら食べれるでしょ？とか言って、結局2枚じゃんって思ったけど、
え？なに？ロマンティックプレイスってそんな体力使うの？笑
さて、そんな冗談はよしとして。出発。
最初は少し走ったところにあるなんだか観光スポット的なところに到着した。
おぉ…普通に観光じゃん。でもきっとここはロマンティックプレイスではないんだろう。
ここはハヴェーリーという貴族や富豪の邸宅らしい。外国人の入場料は150だったか200ルピーだったかするらしいけど、オーナーがどこかに電話をかけて入口の人と話しをしてタダで入ることができた。さすが地元民。
そしてさすが貴族の邸宅。中はとっても豪華。リビングや寝室、色々な展示物などを見て回った。なかなかおもしろかった。
さて、次はきっとロマンティックプレイスなんでしょう。きっと。
ハヴェーリーにいる間も、バイクを運転している間もオーナーの電話はひっきりなしに鳴っていた。きっとすごく忙しい人なんだろう。もちろんいつも宿にいるわけじゃないし。忙しい中わざわざ連れ回してくれて、あまり不審に思っちゃ悪いなとか思った。
そして噂のロマンティックプレイスに到着。
なんだここ、良さげじゃん。
どうやらここは墓地らしい。
着いた瞬間、ゆきなんか飲む？ビールとか、ビールとかビールとか…ってオーナーが聞くから、え…じゃあビールで。って、こんなところで飲んでいいの？？
大丈夫大丈夫って再びバイクを走らせ小さな集落の小さな小さな商店へ。残念ながら今日はビールが置いていなかった。いつもなら、超残念って思う私だけど、ここは置いていなくて少しホッとした。オーナーは別に大丈夫って言ったけど、墓地でビールってなんかね、違うよね。
…でもなんでここがロマンティックプレイスなんだろ？？謎過ぎる。
ねえ、結局ここってなんなの？なんでロマンティックなの？？
そう聞くと、上に行ったら全部説明してあげるから、オーナーはそう言った。
ここはさっきも書いた通りお墓らしい。
これは墓石。多分。で、このお墓は4人の妻がいた人のお墓。上に行けば行くほど妻の人数が増える。
この人とか多分11人。
多ければ多いほどいい場所にお墓があって、つまりすごい人っていうことなんだろうと思った。
だから最初私は子宝に恵まれるとかそっち系のパワースポットとかそういうところ？とか思った。でもオーナーの説明によるとそうじゃないっぽい。なんかね、男女がこの場所で30分以上近くで寄り添っているとロマンティックになるんだって。
笑。
なにそれ？www
ニュアンスがちょっとわかんないけど、“そういう雰囲気になる”みたいなことを言いたいのかな。わかんない。超もどかしい！！日本語だったら超追求できるのに！！！！！
え？だったらなんとも思っていない例えば男友達と私がここに来て近くにいたらいい感じになっちゃうってこと？？そう聞くとそうだと言う。え、怖っ。でもなんとなく心が動かされるというよりはニュアンス的にエロな感じに聞こえる。好きになる、とかじゃなくてしたくなる、みたいな。
インドでは結婚初夜に夫婦がここに来るらしい。ってことはやっぱり子宝に恵まれます祈願？って思ったけどそんな言い方でもないんだよなー。性欲増スポット？？わけわかんない。
自由にゆっくり見てきたらいいよ、そう言われて私はオーナーのもとを離れてしばらくブラブラした。そしてオーナーが座っているところから死角になるところに座ってぼーっとしていた。
しばらくするとそれに気づかれてオーナーが私の隣に座った。そして私がインドに来た理由やこれからしたいこと、ジャイサルメールのこと、インドのことなど少し話しをした。
30分経ったらロマンティックに…？？
それはない笑
でも少し話したところでもうそろそろ戻りたいと伝えた。次は好きな人と来るといいよ、そう言われたけど、私は結局ここがどういうところなのか正確に理解していない。帰りがけに結婚式帰り的なインド人夫婦とその親族的な集まりの人たちを見かけた。どうやらオーナーの言ったことは本当らしい。
どこで生まれ育ったか、その環境にもよるけど、インドでは”結婚初夜＝初エッチ”っていう可能性が高いんじゃないかな。だからこんなところこなくても十分ロマンティックだろ、そう考えるとやっぱりここは子宝？？
マジで謎。
最後までハテナだらけのロマンティックプレイス。
ロマンティックプレイス笑
戻って私は1人ビールを飲んだ。
夜はルーフトップで星を見よう、そう誘われたけど、寒いし、満天の星空はもう砂漠で見たしと言って断って夜も1人で飲んだ。ここで飲むビールはなんて美味しいんだろう。
ピザ、そしてラム酒も追加した。
みんなを見送って寂しい1日って思ったけど、怪しげながらオーナーが連れ回してくれたおかげで何気に楽しかった1日。でもいつもみんなと一緒だったから静かな夜は寂しいなーってやっぱり思った。
明日デリーに帰ろうっと。
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