撮影禁止、ウェルカムドリンクにビールが出てくる大理石店。

撮影禁止、ウェルカムドリンクにビールが出てくる大理石店。
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yukinko

インド在住の旅ブロガー/ライター。 世界一周ひとり旅を含めこれまで訪れた国は70か国、350都市以上。2016年よりインドへ移住。このブログはインド生活や日々感じたことを思うままに書き綴っている日記ブログです(≧∀≦)

【2017/11/16】

ゆきんこ@India, Delhi→Agra→Delhi

 

みなさんこんにちは!

記事はリアルタイムからは少しだけ遅れていますが、追いつけ追い越せで日々更新しておりますので、引き続きお付き合いいただけると嬉しいです(*^▽^*)

 

 

昨日の話はコチラから悲しい現実、使う者と使われる者。

 

何も買わなくてもいいから1軒だけ付き合って欲しい

 

という気のいいトゥクトゥクドライバーのおじちゃんの願いを聞き入れることにした私たち。おじちゃんはそこに客を連れて行くだけでお金がもらえるらしい。

 

観光地であればどこにでもある話だ。私もジャイプルという町で同じようにトゥクトゥクの兄ちゃんに言われるがまま、サリー屋さんとか宝石屋さんとか連れていかれたことがある。本物かどうかはわかんないけど、上質でいいものを置いています的なお店。

 

だから今回もなんかしらの高級店なんだろう。でもこの気のいいおじちゃんが私たちを危険な目に遭わせるとは思えなかったし、1人じゃないし、勧められるがままに何かを買うほど押しに弱いわけでもないし、相手がよほどのイケメンならわからんが、まあ大丈夫だろうと。

 

カフェを出てしばらく走るとお店の前に到着した。

 

5分いてくれればいいから、5分で大丈夫だから。

 

そうおじさんは言った。

 

お店の前にはなにをしているのかわかんない男の人たちが4、5人椅子を出して座っていた。

 

ここなんの店だろ??

 

見るからに怪しい雰囲気だ。

 

ドアにはカーテンなのかなにかを貼り付けているのか中がまったく見えないし、そもそもざっと見た感じ外から中を確認できるところが一箇所もない。

 

いや、早速怪しすぎるだろ( ̄▽ ̄;)

 

1人だったら絶対に入らなかった。おじさんはいい人なんじゃないかって私たちは思っていたけど、だから協力してあげようと思ったんだけど、でもまださっき会ったばかりの人で、残念ながらまだ信頼関係が築けているわけでもないし。

 

だって、外から店内の様子が一切見えないなんておかしいでしょ。

 

閉じ込められたらアウトじゃん。

 

私たちは恐る恐る中へと足を踏み入れた。

 

どうやら大理石のお店のようだった。

 

キラキラしたキレイな置物などがディスプレイされていたり、まだ作業中の商品があったり、実演販売でもするつもりなのか、どうぞと案内されて座った席のすぐ近くで今まさに大理石を磨いている若い男の子がいた。

 

お店に入って最初に私の視界に入ったのは、先に店内にいた欧米人男性客2人組の席に出されていたビールだった。

 

なんか飲むー??

 

お店の人がなんの違和感もない日本語で聞いてきた。

 

ノーサンキュー。

 

大丈夫大丈夫!チャイ?コーヒー?ビール??

 

いや、いらんいらん。

 

ウェルカムドリンクでビール出すってやばいだろ。

 

ちょっと待て、日本語流暢過ぎ( ̄◇ ̄;)

 

先客を見ると、そっちはそっちでお店の人がなにやら熱心に営業をしているようだった。てゆーかあの人たちもう逃げらんないでしょ、ビールまで出されちゃて。まあ彼らは大理石購入希望者かもしれないけど。

 

私たちの接客をする日本語が流暢なお店の人は、

 

日本はどこ?どこに住んでるの?

 

北海道。

 

北海道寒いよね、カニ美味しいけどね!

 

と、超フレンドリーでその場を和ませようとしてくる。日本語が話せて、日本の共通会話があって、ちょっと気が緩む、どころかこっちは怪しさしか募りませんが??

 

ゆきんこレーダーではこの人は怪しい人と判断した。

 

怪しいというかなんかね、ものすごく腹黒さが伝わってくる人。相当やり手で儲けてそうな感じ。儲けるのはいいし正当に儲けているかもしれないけど、いやむしろ羨ましいけど笑

 

きっといい人ではない気がする。儲け主義的な。

 

その人に流暢な日本語を話す理由を聞くと、奥さんが日本人で自分も今現在日本に住んでいるという。東京でインド雑貨のお店をいくつか経営しているそう。具体的な地名もいくつか口にしていたから本当かもしれないけどね。

 

その時ツヨシが店内を撮ろうとふとカメラを構えた。

 

するとすかさず、撮影ダメね、と言われてしまった。

 

ますます怪しいね。これクロじゃない?

 

どうして撮っちゃダメなの?と尋ねると、撮った写真をFacebookなりインスタなりにアップされると、他のライバル店にマネをされちゃうからだと言った。なんでもこのお店は特別な大理石店なんだそう。タージマハルの改修工事とかもすべてここが手がけているんだって。

 

本当かよ笑

 

その時突然店内の明かりが落ちた。

 

え、なにこれ、もしかして本格的にやばいやつ!?と思ったけど、なにも起こらず、先客に大理石のなんかしらを見せるためにお店を暗くしたそう。もしかしたらそういうことがあるからお店は外の光が入り込まないような造りになっているのかなとも一瞬思ったけど、目の前にいるこの人は信用できないなと思った。

 

じゃ、もう行きますか。

 

ツヨシが言った。

 

マジで?今?

 

いや、もういいでしょ。

 

確かに。これから目の前のこの人は私たちに大理石の説明や見分け方やこんな風に手作業で商品が創られていく的なのを実際に見せたりとかして、最終的に営業をしてくるんだろう。でもそこまで付き合う必要はないね。おじさんは5分でいいって言ってたし。

 

私たちは席を立った。

 

お店の人は突然のこと過ぎて、一瞬え?っていう顔をしていたけど、いいよいいよ、興味がないなら別に無理な営業しないし、みたいな態度をとった。

 

外に出るとおじさんがトゥクトゥクで待っていてくれた。

 

おじさんは何も聞かず、私たちももう駅まで戻るねと言った。

 

実際どうなんだろうなー

 

そもそも”怪しい”っていう目で見ているから私の目にそう映ったのかもしれないし、でも怪しいことはいくつもあったし。もしかしたらただ単に高価な大理石を扱っているお店なのかもしれないし。ただ単に彼らの営業努力で1000円のものを5000円で販売したり、1人あたり1商品じゃなく、5商品ぐらい買ってもらえるぐらいのお店なのかもしれない。

 

買う人さえ納得していればなんの問題もない。その金額で買うと決めるのは購入者だし、嫌なら買わなければいい。それが買い物だ。

 

でも私は外から中の様子がまったく見えないようなお店には本来入るべきじゃないかなと思う。大理石の性質上光をシャットダウンしなきゃいけないとかあるのかないのか知らないけど、1人だったらなおさらやめておいた方がいい。

 

ちゃんとしたお店かもしれないけど、リスクヘッジです。

 

ノーと言えないタイプの人、多分買わされます。彼らは販売のプロだからね。やり手感出てたもんなー。買ってもいいならいいけど、どんなタイプのお店でも、流されちゃいそうな人、予算がない人、そもそも興味がなく買い物する気がない人は行かないのがベストだね!

 

あと、こういう連れて行かれる系のお店は、なんか飲み物飲む?って聞かれる可能性がある。気さくなインド人らしくて通常だとほっこりする場面なんだけど、シチュエーションによっては注意が必要だとは思う。

 

もうチャイ飲む?はインド人にとっては挨拶みたいなものだからよくおごってくれたりするけど、飲む飲まない、そのチャイがどこで作られたのか、どこから運ばれてきたか、その状況はしっかり判断した方がいいよ。

 

自分自身にももう一度言い聞かせるために書いた。

 

だってインド人はすぐチャイ飲む?って言うんだもん!本当に!!

 

そんなこんなで私たちは再び駅に戻ってきた。

 

おじさんは、今戻ってもまだ時間が早いしもう1軒…と言っていたけど、それはお断りをした。

 

まだ1時間以上時間あったけど。

 

まあ、潜入捜査はもういいね。

帰りも行きと同じ快適列車。ジェネラルとの差がハンパない。

車内で出た夕食はチキンロール。食事はさておき、やっぱり私は快適列車で往復したいな。この列車の所要時間はデリーまでたったの1時間40分、他の列車だったら平均3〜3時間半ぐらいかかるからね!

 

列車を待っている間、ツヨシがこんな写真撮ってくれた。

かっこよくない?

今日のツヨシの写真の中で1番のお気に入りなんだー♪

 

ブログのTOP画像にする前に、デスクトップの画像にしちゃった(*゚▽゚*)

 

家についたのは何気に22時ぐらいだった。

デリーからアグラ日帰り観光はやっぱり1日がかりだね。

 

いろいろおもしろいプチ旅でした。

 

それではまた!!

 

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今日もありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ

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