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【2017/09/08】
ゆきんこ@India, Jaisalmer→Delhi
みなさんこんにちは!
記事はリアルタイムからは少しだけ遅れていますが、追いつけ追い越せで日々更新しておりますので、引き続きお付き合いいただけると嬉しいです(*^▽^*)
今日はタビイクinインドゆきんこ引率2組目のメンバーを無事送り出した翌日のお話。
昨日タビイク参加メンバーを一気に送り出して、ゆきんこも今日の夕方の列車でデリーへ戻る。今シーズンはもう1組引率が残っているし、引っ越したけどまだあまり住んでいない自分の家で数日だけどゆっくりしたいな、なんて思って。
ジャイサルメールからデリーへ戻る列車は1日2本ある。
●RANIKHET EXP(15013) ジャイサルメール発 0:45→デリー着 21:10 所要時間20時間25分
●JSM DLI EXPRESS(14660) ジャイサルメール発 17:00→ デリー着 11:15 所要時間18時間15分
ジャイサルメールはインドの西の端っこの町。どらも始発だから出発が遅れることはあまりない。デリーから来る列車がそのまま折り返し運転するから、到着遅れがジャイサルメールからの出発時間に影響することがあるけど、高い頻度ではない。
私はいつも下の列車、“JSM DLI EXPRESS”を選択する。
発車時刻が夕方とか、所要時間が2時間程度短いとか、もう1本よりいいところがあるけど、1番はデリーの着時間。私はどんなに慣れた場所でも移動先へ夜着することを嫌う。可能な限り避ける。これは旅行者にとってとても重要なことだと思うよ。到着場所にホテルの人とか友達が迎えに来てくれているなら話は別だけど、そうじゃないなら可能な限り避けるべきだと思う。
見ての通りジャイサルメール〜デリーまでは長い長い道のりで、いくつもの駅を経由するから確実に到着が遅れる。予定では21時着でもそれが夜中になることだってあるってこと。だから必ずデリーに昼着する“JSM DLI EXPRESS”に乗る。この列車だっていつも1〜2時間は平気で遅れるからね。
でもそう考えるのはもちろん私だけじゃない。
●RANIKHET EXP(15013) ジャイサルメール発 0:45→デリー着 21:10 所要時間20時間25分
●JSM DLI EXPRESS(14660) ジャイサルメール発 17:00→ デリー着 11:15 所要時間18時間15分
ふたつ並べて圧倒的に条件のいい下の列車は当然人気があって、いつもチケットを買うのに手こずる。だから私はジャイサルメールに来る前にタビイクメンバーとデリーのツーリストチケットオフィスへ行った時に帰りのチケットも手配するようにした。でもその時点で1週間も先のこの復路のチケットが買えないことがある。
往路は3A(エアコン付き)のシートが取れなくてSL(エアコンなし)になっちゃったけど、タビイクメンバーのゆきと一緒だったからまだよかった。でも帰りは絶対に3Aに乗りたかった。誰かと一緒なら頑張れるけど、本来ヘタレの私は1人でSLに乗るなんて嫌だ。SLは安いけど、そこはお金で解決したい。SLはいろんな人が勝手に人のシートに座ってくるし、絶対床に新聞紙敷いて寝てくるおっさんいるし( ;∀;)
でも今回の復路は希望の3Aが買えなかった。なんと1週間も先のこの列車のチケットの残席はSLたったの1席しかないと言われたのだ。
え!?たったの1席しかないの!?
SLに乗るか、次の日とか日にちをずらすしかない。
その時、オフィスのおっちゃんが、
SLだけどレディースキャビンだよ
と言った。
レディースキャビンか…
レディースキャビンとは向かい合わせの3ベッド、つまり6ベッドが女性専用になっているキャビンのこと。まわりに寝る人が全員女性だから気分的に安心だ。
寝る人が全員女性なら、だけど。
前にもたまたまレディースキャビンに乗ったことがあったけど、レディース専用が徹底されているわけではなく、駅員さんも注意はしてくれるけどずっと見張っているわけじゃないし、インド人は隙あらば空いているシートに寝てくるから、全然レディース専用じゃないじゃん!!って思った記憶がある。
だから少し迷ったけど私は早くデリーに戻りたい一心から最後の1席、SLクラスのレディースキャビンのチケットを購入した。
まりこーデリー戻る列車SLなんだよー
嫌だよーーーー
買ったくせにやっぱりSLに乗って帰るのが嫌すぎて、同じくタビイクインド引率でジャイサルメールでメンバーを見送ったあと宿に残って壁画を描いているまりこに愚痴る。SLのチケット捨ててもいいやぐらいのテンションで前日のAM10:00から売り出されるTatkalという緊急チケットが買えないか宿の人にお願いしていたけど、それもキャンセル待ちで買えなかったって言われちゃて。
ゆき姉スリーパーなんて余裕だよー
って、ふにゃふにゃしているくせに意外と強いまりこに励まされる。
味噌汁あげるからー♡
って。
ありがと。今日のランチはパスタととうふ味噌汁。味噌汁、マジでしみる。まりこ、さすがのチョイス。
わかるよ、スリーパーなんて余裕。何度か乗ったことだってあるし、たったの20時間ぐらいで別に一生乗るわけじゃないし。人によっては全然快適って思うと思う。私はただワガママで、快適さにお金を払いたいタイプの人間ってだけのこと。
さ、ワガママは言わずにおとなしくデリーへ帰りましょ。
ジャイサルメールの17時はまだ日差しが強い。
SLクラスはエアコンがないから、発車前に乗り込むとファン(扇風機)の風しか当たらなくて暑い。出発前までは日陰で待機。
そして乗り込む前に各車両のドアの外に張り出される紙を確認する。
こんな紙で、シートNO、名前、性別年齢、チケットNO、そして乗車駅と降車駅が書かれている。もちろん自分のチケットと照らし合わせて、この車両で間違いないか確認するっていう目的もあるけど、もう1つ大事なことがある。自分のキャビンの残り5人の女性がどこからどこまで乗車するか、だ。
私みたいに始発のジャイサルメールから終点のデリーまで乗る人の方がレアで、いるとしてもツーリストがほとんどじゃないかな。たいがいはどこかから乗ってきて途中駅で降りていく。この区間で大きな停車駅はジョードプル、ジャイプルだ。そこでの乗り降りが1番多い。
私のキャビンはレディースキャビンだから性別のところには当然Femaleの”F”が並ぶ。
そして他の人の乗降車駅を見て私は絶望した。
始発から乗るのは私だけだ。これは、遠慮なくスペースを広々使えるからラッキー♪って話じゃない。最初に乗り込んで来る人はジャイサルメールから約6時間後のジョードプルという駅だ。それが意味すること。
誰かが勝手にシートに座ってくるってこと!!!!!
ジャイプルから乗って来る人が2人もいる。ジャイプル着は翌朝5時ぐらいだ。
つまり誰かが朝まで勝手に寝てくるってことなのー!!!!!
インド人は遠慮がない。空いている席どころか数十センチの空きスペースだって見逃さない。誰も座っていない、誰も寝ていないシートを狙う人が大量にやってくるに違いない。
つまり私的には他の女性も始発から終点までずーっとそこにいてくれることがベスト。空席になる時間ができるだけ少ない方がいい。さすがに他の女性が寝ているシートに潜り込んで寝るやつはいない。ただシートが空いていれば容赦無く狙われる。チケットを持っていない人は同じように外に張り出された紙でどのシートを狙うか決めているはずだ。
今回はレディースキャビンの他のシートが空席になっている時間が多すぎる。
もちろん私は戦うつもりだ。
だって私はレディースキャビンのシートを購入したんだから!!
でも厳しい戦いになるだろう。だって、
レディースキャビン?それがなにか??
ってなるもーーーーん!!!!!
出発してすぐ、私の向かいに1人の男性が座った。
なんだこいつ?
そう思ったけど、まだ出発したばかりだし、寝る時間ってわけでもないし、放置した。そのあと1人、2人とそいつの友達がやってきて、そいつの横と私の横に座る。私を入れて向かい合わせに2人ずつ座っている状態。
え?あんた達の席どこよ??
そう思ったけど、まあ私も別にまだ寝るわけじゃないし、ちょっと座るぐらいならいいか。そう思っていたけど甘かった。こいつらの場所取りはもうこの時点から始まっていたのだ。
最初に私の向かいに座った男が、昼寝を始めた。
まあいいか。まだ夕方だし。空いてるシートだし。ちょっと寝るぐらいだったら。でも夜までいるようなら注意しようかな、ここレディース専用だよって。
とか、警戒しながらも容認する、みたいな時間が続いてた。
まわりにはどんどん男の人ばっか増えていって本当は嫌だったけど、列車で自分のスペースに知らない人を座らせてあげる優しいインド人をいつも見ていた。私自身もシートがなくてピンチだった時に足元のスペースに座らせてくれたインド人に救われた経験がある。だから空いているスペースに座るぐらいいいじゃんって、ここでは当たり前のことだし、別に自分に害があるわけでもないんだし。
でも、就寝時間は別。それは勘弁してもらいたい。
もちろんレディースキャビンじゃなかったら上下向かいに男の人が寝ることだって普通にある。でも今回は違う。それが避けられるシートだ。
ここで寝るのだけは拒否しよう、そう思っていた。
途中駅でまた大量に人が乗って来た。もうそろそろ寝ようか、そんなぐらいの時間だった。インド人はなんで?ってぐらい荷物が多い。2人組の男の人が私のキャビンにやって来て当たり前のようにその荷物を座席の下へ入れた。
え?ここに寝る気??
私は、
ここレディース専用キャビンだよ
と声をかけた。
その人は、
ノーノー、空いていたら別にいいんだよ!
僕たちWL(キャンセル待ち)のチケットで席がないから。
と言った。
いやいや、そもそもあんた達キャンセル待ちのチケットならこの列車乗れない人ですから!!
そんなわけないじゃん!!空いてても座っていいのは女性だけだよ!!女性専用なんだから!!
反論するゆきんこ。
そこへ駅員さんがチケットの確認にやって来た。
そしてはっきりとこう言った。
ここはレディース専用キャビンだからどけなさい。
ほらー!!ほらほらほらー!!だから言ったじゃん!!
他の席探しなさいね!!ここはダメだからね!!
2人組の男は荷物を私のキャビンに残したまま体だけどける”フリ”をして見せた。
いや、荷物も持ってけよ!今聞いただろ!?ここダメだからな!?
駅員さんが言った「ここはレディース専用キャビンだからどけなさい」を聞いてうんうん頷いている、最初からずーっと私の向かいに座っているお前!!
お前もどけよ!?お前も男だからな!?
はぁ…もう無理かも…
私はこの席を死守できないかもしれない…
私のシートはMB(ミドルベッド)で真ん中の段だったけど、とりあえず1番上の段のシートに避難した。途端、下のシートは男だらけのシートになってしまった。そして大お食事会が始まった。
まあいい、いいよ。その代わりごはん食べたらどっか行ってね。
そのあと、彼らはイスラム教だったようでお祈りの時間が始まった。全員代わる代わるお祈りをしていった。
まあいい、でもお祈りが終わったらどっか行ってね。
そう思ってずっと見守ってきたゆきんこ。心の中ではもう無理だと思っていたけど、彼らがいよいよ就寝ってなった時に私はもう1度声をかけた。
ここで寝ることはできないよ、ここレディース専用キャビンだって知ってるでしょ!?
でも彼らは、俺ら席がないんだよ、とか言ってて。気持ちはわかるけど、私はそれでも嫌だよー( ;∀;)
だって、
私の向かいの3段ベッド、全員男。私の下2段も男、さらに床に新聞紙敷いて寝てる人も男。
レディース専用キャビンってなに!?なんなの!?
男しか寝てないじゃーーーーん!!!!!
もう嫌だーーーーーーーーーーー
私は目を閉じた。もうここに男はいないと思おう。目を開けなければわかんない。
寝よう、寝よう、寝よう。
あーーーーなんて夜だーーーーーー
続きはまた明日!!
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今日もありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ
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