辛い視線。

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yukinko

インド在住の旅ブロガー/ライター。 世界一周ひとり旅を含めこれまで訪れた国は70か国、350都市以上。2016年よりインドへ移住。このブログはインド生活や日々感じたことを思うままに書き綴っている日記ブログです(≧∀≦)

【2016/10/04】

ゆきんこ@New Delhi

 

幸い熱はそれほど上がらなかった。トイレには何度もお世話になったけど。もしも朝起きて体調が悪かったら休ませてもらおうと思ったけど、休むほどの悪さじゃなかったから働いてみることにした。トイレにいつでもいけるという環境があれば問題ないだろう。

 

ホステルでは別料金だけど朝食を提供している。ビュッフェスタイルで150ルピー(約240円)/人。私はそこで朝ごはんを食べていいということになっている。昨日の夜から水分しかとっていないかった。オーナーに促されて朝食会場へ。ゆで卵とコーヒーをいただいてレセプションへ戻った。

 

今日からは実際に仕事を覚えていく。本調子ではなかったけど出勤すると決めたからには頑張らないと。

 

午前中のレセプションは大混雑だ。ダラダラとチェックアウトにやってくる人、そしてまだチェックインの時間じゃないけど早く到着してチェックインをしたい人、これから観光に出かけるのにいろいろな情報を聞きたい人、タオルを借りたい人、水を買いたい人、洗濯機を使いたい人、トイレットペーパーが足りない人…

 

ラマもシャシもテキパキと仕事をこなしていく。

 

やばい…

 

気まずい!!!!!

 

気まず過ぎる!!!!!

 

ラマとシャシが超忙しそうなのに、なーんにもできずにただそこにいるだけの私。2人の邪魔にならないスペースに移動することしかできない。

 

May I help you??

 

そう一言聞けたなら、トイレットペーパーぐらい探せるし、水のある場所はわかったし、もしかしたら1人でもここにいる人をさばけるかもしれない。

 

でも、私はその一言が言えない。

 

だって怖いんだもん!!!!!

 

もしも超早口の英語でぶわーって話されたら!?

 

あ、すいません、わかりません。テヘ。なんて言える!?

 

彼らの問題が解決できないわかりませんじゃなくて、英語がわかりませんだよ!?

 

え!?え!?え!?じゃなんで聞いた!?

てゆーかじゃあなんでここにいる!?

 

そう思われちゃう。

 

私は最強に使えない人だった。聞かれていることも、その答えも、なにもかもがわからない。

 

レセプションに用がある人は他の人の対応をしているスタッフを見ながら次に声をかけるタイミングを見計らっている。そして、当然私も視線を感じている。

 

え…この人スタッフ…??この人に聞いてもいいのかな…??

 

心の声が聞こえる。

 

ゲストからしたらレセプションの中にいる私をスタッフと見てもおかしくない。いや、見るだろう。でもその割になにもしてないなというのも見ていてわかるだろうから半信半疑、そういった感じなんだろう。

 

え…話しかけられたらどうしよう…

 

私はひたすら気配を殺した。

 

話しかけられないように(ーー;)

 

今の私は英語がまったく話せないわけではない。100%わからないわけじゃなく、わかることはわかるし、話をすることも多少はできる。話をしていてわからないことはわからないと言って言い換えてもらったり、翻訳アプリで検索をしたりしていた。

 

でも、それがゲストとスタッフってなった瞬間に、

 

わからないじゃ済まされない

 

そういう感覚になった。

 

決して目線を合わせない。目が合ったら話しかけられてしまう。視線が怖い。でも超視線感じる。

 

怖い怖い怖い怖いーーー

いやだーーーーー

 

 

お客様=神様

 

日本人の感覚。

 

インドではそんなことはない。日本が過剰なんじゃないかと思うぐらい、インドだけじゃなく他の国々でもそう感じてきた。

 

お客様を待たせるなんてとんでもない!!なんていう感覚はここではまったく感じない。待たせてる気まずさを感じている様子もないし、対応中に電話が鳴れば電話をしながらその合間に対応をしたり、用がありそうな人が目の前にいても、ちょっとあとでかけ直す!!って言って慌てて電話を切る様子もないし、もちろん待たせたあとで対応する時も、待たせてすみませんの一言なんて誰も言わない。

 

私はそこで起きている一部始終を見ていて、自分だったらもう100回以上謝っているんじゃないかと思った。

 

感覚の違いがすご過ぎる。

 

私は何もできないでそこにいる気まずさ、お客様を待たせてしまっている申し訳なさ、そしてそんな対応しちゃダメじゃん!お客様だよ!?というハラハラと、もうそれだけでヘトヘトだった。

 

ここで頑張っていたら、いつかペラペラの英語でゲストの対応ができるようになるんだろうか。なにを話しているかほぼわからない早口の英語が、ちゃんと聞けるようになるんだろうか。相手にストレスを与えずスラスラと話せるようになるんだろうか。

 

今の私にはそんな自分の姿が想像もできない。

 

きっといつかは、そう、いつかはきっとできるようになるんだろう。

 

遠っ…ヽ( ̄д ̄;)ノ

 

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今日もありがとうございました( ´ ▽ ` )ノ

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